渡辺竜王が防衛,3連覇達成
渡辺明竜王が,将棋第19期竜王戦7番勝負を4勝3敗のフルセットで制して見事防衛しました。
10月のサンフランシスコでの初戦から2か月以上に渡る死闘でした。1,2戦を連敗してさらに相手の佐藤康光棋聖は絶好調そのもの。それに押されて渡辺竜王の指し手は伸びが見られず,誰の眼にも防衛はとても困難に思えました。
その流れを止めたのが,第三戦のそれも終盤の一手でした。この将棋も際どい戦いが続いていましたがどうしても佐藤棋聖の一手勝ちという風に見えていました。
そんな中で渡辺竜王の指した△7九角という手が起死回生の大絶妙手だったのでした。渡辺竜王もその時のことをブログで書いています。
第3局、終始苦しい将棋でしたが終盤で△7九角という手が出ました。この手は前々から読んでいたわけではなく「絶妙手が落ちていた」という感じです。この手が出現したことにシリーズの運を感じます。この将棋が大きかったです。
この手を見て,相手の佐藤棋聖の顔色が明らかに変わったのがテレビの画面からもはっきりと見て取れました。そして珍しく落ち着きが無くなり勝ちが一転遠のいていることを突きつけられ悪夢を見ているようでした。
竜王自身も「奇跡的」と表現した勝利で,シリーズの流れを大きく変えてしまったと思います。
4戦目以降も素晴らしい熱戦だったのですが,この絶妙手が与えた波紋はとても大きかったと思います。
将棋は本当に一手で形勢の変わる怖いゲーム。天才同士の本当に息詰まる熱戦で,素晴らしい戦いを繰り広げた二人に感謝したいです。
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