「弱き者の生き方」---封印した戦後5年間が今明かされる(読書予定リスト)

五木寛之さんが,ふとしたことからラジオ番組での大塚初重(おおつかはつしげ)さんの語りを聞いたことで感動し,それがキッカケでこの対談が決まったそうです。
今週の週刊ブックレビューに五木さんが出演しそのいきさつを紹介していました。
以前五木さんは,生きるヒントか又は大河の一滴の中で戦後の満州から生きて日本に帰ったいきさつの中で体験したことは死ぬまでにはいつか書きたいが今はとても書けないと綴っていました。
今回この大塚さんとの対談でついにその封印を解いたのでしょうか?
弱き者の生き方について,番組の中で「自分自身への決着」と言っていました。 そして記憶は必ず風化するしそれに対する絶望感もある。いくら語っても伝わらないもどかしさがあるが,それが行動を起こさないということの肯定にはならない,ほんの小さな波紋でもそれが貴重なのだと。
五木さんは,戦争から生き延びてきた人間というのはエゴの強い人間だというトラウマに囚われていた。戦争...それは前線で戦う軍人が大変と言うよりもその背後でたずさわる回りの人々特に女性たち,それに戦後の方が数段大変なのだと...
民草(たみくさ)と扱われた国民,そして一夜にして難民に..
人間は国という存在に対しては弱者である。 戦争体験を「自分の記憶の中に閉じ込めてしまっている人達が大多数」だろうと五木さんは思っています。このような人達が封印を解き語り始めるキッカケに成ればと願っているとしています。
戦争とは,なんなのか? ひとりひとりの目線からの語りに耳を傾けたいと思っています。
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