« 安倍首相が病院で記者会見 | トップページ | Week of 2007/10/06 »

「博士の愛した数式」-- 小川洋子

 以前この映画を途中まで見ていて違和感があったので(結局最後まで見なかった)いままで小説は読んでいなかったのですが,今回思い切って読んでみてとても楽しめ正解でした。

 奇妙な間柄の男女・子供の間に生まれるほのぼのとした愛情や思いやり。そしてその過程で活躍する一見無機質と思われる数学の世界。 このコントラストを際立たせて融合させる小川さんの力量はすなおに素晴らしいものです。

 友愛数や完全数という名称を冠する数字達。感情などとは全く縁の無いような世界なのに..

記憶喪失の博士とお手伝いさんとその子供の間で数字と野球の話題が共有されていく。

 この小説の大きな成果は,数字の世界がとても奇妙な世界であることと,その世界を解明するために戦い続けている人々がいること,とても人間性に溢れた解明の歴史があることを一般読者に小説という手法で広めたことでしょう。

 例えば,素数は4n+1か4n-1で必ず表現されるという奇妙さ。それと4n-1で表現される素数は常に二つの自然数の二乗の和で表せる(例えば13=4+9)という法則があるということなどなど...

 多分に小川さんがこの小説を書くキッカケのひとつとなったと思われるフェルマーの最終定理は,1993年に証明されている。17世紀に発見された奇妙な謎の解明過程は本当に小説より奇妙な話のようなのです。

この小説をキッカケにまた中学高校の時にむさぼり読んだブルーバックスシリーズをまた手にとってみようかなと思うようになりました。
  

このページは xfy Blog Editor を利用して作成されました。

|

« 安倍首相が病院で記者会見 | トップページ | Week of 2007/10/06 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196957/16563456

この記事へのトラックバック一覧です: 「博士の愛した数式」-- 小川洋子:

« 安倍首相が病院で記者会見 | トップページ | Week of 2007/10/06 »