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古本屋のある街,神戸・後藤書店の閉鎖から考える

 京都は,大学の多い町でそのため繁華街や大通りにも間口の狭い古本屋が点在しています。それぞれの店がこだわりを持った本を揃えていてのぞくのが楽しいものです。

 一方ブックオフのような古本チェーンも進出して来ていますしインターネットでの古本探しという手段も大変便利になってきていて消費者の選択肢も増えていますね。

 

最近読んだ本で「風の影」(カルロス・ルイス・サフォン)という小説は,スペインのバルセロナが舞台だったのですがそのストーリーのきっかけが,主人公である古本屋の息子が出会った一冊の本によりそれを読んだことで思わぬ運命に翻弄されていくのです。

この本を読んで古本屋という商売のロマンというものを考えさせられました。

「お前が見ている本の一冊一冊,一巻一巻に魂が宿っているんだ。本を書いた人間の魂とその本を読んでその本と人生をともにしたり,それを夢見た人達の魂だ。一冊の本が人の手から人の手に渡るたびに,そして誰かがページに目を走らせるたびにその本の精神は育まれて強くなっていくんだよ」

 

 但し,商売としての古本屋は苦しい状況になってきているのでしょう。神戸で最も古い古書店の一つの「後藤商店」が閉鎖するという記事が神戸新聞で伝えられていました。

 長年通い続けた常連のお客さんたちからも惜しむ声が上がっています。 約40年前から通う鈴木利章・大手前大教授(70)=西洋中世史=は「古本独特のにおいと、いい本をよう知ったはるご主人。いまどき珍しい格式を感じさせる店でした。行くと学術書や美術書などを数冊買ってしまい、手ぶらで帰ることはなかった。ほんまに寂しい」と惜しんでいる。(朝日新聞記事

 古本屋はそのご主人のロマンや個性が持ち味ですから,後継者にはその持ち味を引き継いでもらうことが必要なのでしょうけれど,そういう人材が見つからなかったのかと残念でたまりませんね。

個性溢れる古本屋は,街の文化的な面に彩りを添えとても大切だと思いますし,その土地土地の古本屋をめぐって歩く趣味を持っている人もたくさんいるのです(四谷書房日録etc)。インターネットと連携するような形での運営なんかできないのかなぁ?

困難なのかもしれませんが経営を続けていけるように頑張って欲しいものです。

   
[Reference]
・世界の古書店

・古本屋サバイバル

・駈け出しネット古書店日記

 
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