デュエット[CD+DVD] 初回限定盤, Chick Corea + 上原ひろみ

演奏を終えたChickがおもむろに手にしたのはデジカメ、興奮して拍手を惜しまない観客の様子を写しそしてパートナーの上原ひろみを写す。そして二人で寄り添いペアで写す。なんともリラックスした表情が伺える。
しかし演奏の内容は、高度にテンションが張り聞く者にも伝播してくる。特筆すべきなのは、このジャズ界の大御所と対峙して一向に恐れをなさず自己の湧き出るようなメロディを自由に刻む上原の大胆さ。
一体彼女は、何者?
rtfが、大学に入学して初めて衝撃を受けたひとつがチック・コリアだった。大学寮の同室となった先輩がラジカセでかけていた「My Spanish Heart」。 指先から溢れ出るSpanishリズムに血が沸き、音楽の素晴らしさにめぐり合ったのだった。
以来、チックのレコードを聞きまくった。彼の歩んできた変遷、マイルス・ディビスとの共演、フリージャズへの傾向、そして一転フュージョンというスタイルの創出とReturn to Foreverの船出。
昨年から予約してあったこのCD+DVDは、半ば期待半分で予約していたのだったが、予想を大きく上回り最近の音楽では最高の出来だと思わず嬉しくなった。特に上原の作曲した曲(たとえば 「古城、川のほとり、深い森の中」) に対してチックが新たな息吹を与えて感動的な仕上がりとなっている。彼がこのピアノデュオという演奏形態を行ったのは、ハービー・ハンコック以来ではないだろうか? そして演奏の出来は、 決して判官びいきではなく、今回の方が素晴らしい。お互いの高度なテクニックが相乗効果として曲の魅力を一層高めている。
ビートルズのフール・オン・ザ・ヒルも楽しい曲に仕上がっていて新たな輝きを放っている。そして締めはやはり、チックの名曲、アランフェス協奏曲 / スペイン。
なんとも素晴らしい時間をありがとう。
PS.チックと上原は、4月30日には今度は武道館でコンサートをするそうだ! これはすごいことになったね!
先日、2007年9月ブルーノート東京で行われた"デュエット”公演を収録したアルバム『デュエット』をリリースしたばかりのチック・コリア&上原ひろみ。現在のジャズ・シーンを代表する2人の共演の再演が決定した。 日程は4月30日(水)日本武道館で、チケット料金はS席8400円/A席7350円で、チケットの一般発売は3月8日(土)となっている。 上原ひろみをアマチュア時代から注目し、共演するなど彼女の活動を見守ってきたチック・コリアと上原2人の共演は、2006年の『東京ジャズ』での10年ぶりの演奏を皮切りに昨年のブルーノートでの3日間と2度実現してきたが、今回は特設スクリーンに二人の驚異の手元の映像を映し出すなど、更に臨場感溢れる仕掛けも用意されているので必見です。
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