« 日本橋高島屋横の中華料理店 | トップページ | お金の使い方に鷹揚とは思えないけど、税金にはその感覚が希薄なのは. »

出張先から観戦していた第66期将棋名人戦第6戦あらためて振り返る、羽生永世名人獲得

たまたま出張中だったために、あの羽生さんが名人位を獲得した第六戦はホテルでダイジェストだけを見ていました。その後も仕事の塊の処理に時間がとられ、じっくりと振り返ることが出来ずにいした。
ようやく週末になり、これから並べて味わってみたいと思っています。
 あらためて棋譜を並べて思うのですが、▲3六銀(23手目)と出たあたりは将棋を覚えたてのころの棒銀戦法で、よく年上のおっさんに痛めつけられた戦いと同じながれです。 まあどちらかというと▲2六銀と出られるほうが多かったと思いますが、その銀の進出を抑え込めないで泣かされたものでした。後手は△3三角と対応しました。
35手目の▲6六角は、後手が五筋の歩を伸ばしたので角交換をせまりつつ歩をのばそうという一挙両得を狙った手ですね。それに対して、8二に飛車を引いたのが強情な変化。ここに森内名人の意気込みを感じます。
 角交換になったあとの41手目の6七角と自陣に角を下ろす羽生挑戦者、この手で優勢を築こうとします。
飛車交換の変化も含みに神経質な戦いになっていますが、46手目△9二角と自陣角で対応。これには驚きましたね。これからどうなっていくのでしょう?

 52手目、△3八歩と怪しげに垂らす後手。二手かけて銀を引いていく先手、垂らした歩を成らせる後手。一直線の攻めを見せていたのに一転曲線的な戦いに変化。後手はと金を作ったものの歩切れになっています。
さぁどちらが優勢なのだろう? もっと進めないと素人には分かりませんね。

6五歩、7七銀とこの戦いの中で受けの手を繰り出す羽生。桂交換からと金を3八で払う。さあ後手の反撃開始。
6五歩と伸ばし9三桂と反撃体制を整えたところに、▲4五桂(79手目)。銀を引かせて金銀交換に持ち込んだのでここでは先手指しやすくなりましたね。歩切れにもしたので悠々と飛車を引くのかと思っていましたら▲5三桂成り!(89手目) こんな攻めがあったんですね。 
 金を二枚手に持って、銀取りにもなっているので攻めが続きそうですね。
そして後手の反撃に対して▲7五金と打ったのが手厚かったですね。ということで▲3二金で後手が投了したのですが、解説がないと素人目には後手王を詰ませられないですね。
△4四王と逃げられたら、▲7二角成りで必至なのかな? 似たような局面で必至のつもりが抜け道があってひどい目にあうことが時々ありますからね。しかしこれで必至でしたら良く出来た投了図ですね。先手王も即詰みは有りませんね。

Bant001

ということ棋譜鑑賞、いやぁ羽生さんの銀引きが印象的ですね。相掛りの戦いに曲線的な楽しさを見せてくれました。そして念願の永世名人、羽生さんは感無量でしょうね。さすがに森内さんに先を越されたのは悔しいでしょうけれど。

これで、羽生を目指す挑戦者たちのいっそうのスキルアップが期待できます。将棋の世界にギアアップが起こるでしょうね。特に期待したいのは、渡辺龍王(まだA級じゃないけれど)・谷川九段・藤井九段です。しかし昨年「剛鉄流を貫き永世18世名人」の称号を得ている森内さん、黙ってはいないでしょう。捲土重来の巻き返しも見ものです。

終局直後の対局場

開始日時:2008/06/16 9:00
棋戦:第66期七番勝負第6局
持ち時間:9時間
先手:羽生 善治二冠
後手:森内 俊之名人

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8四飛
▲3八銀 △3四歩 ▲2七銀 △9四歩 ▲9六歩 △4一玉 ▲3六銀3三角
▲1六歩 △1四歩 ▲7六歩 △2二銀 ▲6九玉 △6二銀 ▲5八金 △5二金
▲4六歩 △5四歩 ▲6六角 △8二飛 ▲4五銀 △6六角 ▲同 歩 △5五歩
6七角 △8四飛 ▲3四銀 △2四歩 ▲6八銀 △9二角 ▲2三歩 △3一銀
▲7九玉 △5六歩 ▲4五銀 △3八歩 ▲5六銀 △3九歩成 ▲1七桂 △2三金
▲4七銀 △3二玉 ▲2五歩 △2二銀 ▲6五歩 △2五歩 ▲3六銀 △3三桂
▲7七銀 △3四歩 ▲2五桂 △3八と ▲3三桂成 △同 銀 ▲3八飛 △6四歩
▲2八飛 △6五歩 ▲6八金右 △2四歩 ▲8八玉 △9三桂 ▲4五桂 △2二銀
▲2五歩 △同 歩 ▲同 銀 △2四歩 ▲同 銀 △同 金 ▲同 飛 △2三歩
▲5三桂成 △2四歩 ▲5二成桂 △8五桂 ▲8六銀 △6四桂 ▲7五金 △6六歩
▲4五角 △6五角 ▲同 金 △7六桂 ▲9八玉 △6八桂成 ▲4一角 △3三玉
▲3二金
まで105手で先手の勝ち


 【ことば】◇名人◇ 江戸初期に大橋本家と分家、伊藤家が幕府から将棋指衆と認められ、この三家から将棋界最高位の存在として選ばれるようになった。明治以降は将棋界の総意で有力者を推挙する形に。1935年、名人戦が始まり、終身制から実力制へ移行。49年、通算5期獲得者に永世名人の称号を贈ることが決まった。

|

« 日本橋高島屋横の中華料理店 | トップページ | お金の使い方に鷹揚とは思えないけど、税金にはその感覚が希薄なのは. »

将棋」カテゴリの記事

コメント

熱いもの観たいです。

投稿: ケトルシステム | 2008年6月21日 (土) 17時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196957/41598433

この記事へのトラックバック一覧です: 出張先から観戦していた第66期将棋名人戦第6戦あらためて振り返る、羽生永世名人獲得:

« 日本橋高島屋横の中華料理店 | トップページ | お金の使い方に鷹揚とは思えないけど、税金にはその感覚が希薄なのは. »