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NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓、失われた20年を超えて

なんとも、懐かしい。その変わった風貌が年月の流れを感じさせる櫛田陽一六段の登場。リーグ戦からはずれフリークラスで戦い続ける櫛田。真剣師を彷彿とさせる指しこなしが、一度NHK杯制覇の偉業を果たした。光り輝く絶頂期だった。しかしその好調は長く続かなかった。あっというまに、転落した。それから将棋に疲れた時期が長かった。捲土重来、ここで長年の不調からの復活劇を見せるのか。
今日の森下との対戦は、彼の骨太な個性のリバイバルとなるのか、それとも第一線の一角をしめている森下の返り討ちにあうのか? 将棋ファンにとって注目の一戦だ。

藤井システムの変化形と居飛車穴熊の両者得意型。10年ぶりの対戦(平成8年7月22日が前回の対戦)は、じっくりした持久戦模様。過去に世紀末四間飛車を著した櫛田にしては、大人の展開か。

初手に時間をたっぷり使い集中力を高めたのが、高ぶる気持ちを抑え櫛田のこの一戦にかける闘志を伝えていた。

解説の中村修によると櫛田は「失われた二十年」を乗り越え、昨年はなんと6割8分の勝率だとか。これはすごい復活。

中盤の見事な応酬から、終盤へ少し指しやすい形勢で入った櫛田。勝ち筋があったようだが、最後に震えてしまったと感想戦で告白。終盤穴熊に迫られた森下、驚愕の最強の受け△4一金の捨駒を繰り出す。どうもそこから櫛田は受けすぎたようで、▲2二成桂では▲2一成桂として次に▲2五桂と跳ねれば勝ち筋だったようだ。感想を述べながら悔しがる櫛田。 残念ながら強敵を下すことは出来なかったが、一流の差し回しを見せた櫛田陽一、フリークラスの無頼漢ながら楽しみな棋士の復活を印象付けた一戦だった。

NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦1)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦1)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦2)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦2)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦3)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦3)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦4)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦4)

[棋譜]

先手:櫛田  陽一六段
後手:森下  卓  九段
▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲6八飛 △4二玉 ▲3八銀 △3二玉 ▲1六歩 △5四歩
▲5八金左 △5二金右 ▲4八玉 △3三角 ▲3九玉 △2二玉
▲1五歩 △1二香 ▲7七角 △5三銀 ▲6五歩 △4四歩
▲4六歩 △1一玉 ▲3六歩 △2二銀 ▲3七桂 △4三金
▲6七銀 △8五歩 ▲6六銀 △7四歩 ▲5六歩 △3二金
▲4七金 △9四歩 ▲2八玉 △7三桂 ▲2六歩 △4二角
▲9六歩 △6四歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲6五歩 △5三銀

▲7五歩 △8四飛 ▲5五歩 △6四歩 ▲同 歩 △同 銀▲5四歩

△8六歩    ▲同 歩    △5四金    ▲5八飛    △5五歩▲6三歩

△6五桂    ▲5九角    △7五銀    ▲6五銀    △同 金▲6二歩成

△6六銀    ▲5二と    △7五角    ▲7八飛    △5六歩▲5八歩

△8二飛    ▲7五飛    △同 金    ▲6二歩    △5七歩成▲同 歩

△5八歩    ▲4八角    △7九飛    ▲5四桂    △3一銀打▲6四角

△8六飛    ▲4二と    △8九飛上成▲3二と    △同 銀▲3九金打

△5九歩成  ▲4二桂成  △4九と    ▲3二成桂  △4一金▲2二成桂

△同 玉 ▲4九銀 △同飛成 ▲同 金 △同 龍 (以下棋譜集計中)

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