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羽生名人が竜王戦の挑戦者に、渡辺竜王との頂上決戦へ!

将棋の第21期竜王戦(読売新聞社主催)の挑戦者決定三番勝負第3局は12日、東京・将棋会館で指され、羽生善治名人(37)=棋聖、王座、王将=が木村一基八段(35)に180手で勝ち、通算2勝1敗で渡辺明竜王(24)への挑戦権を獲得しました。

羽生の今期成績は26勝10敗、0.722、一方木村の今期成績は12勝13敗、0.480。
K1ではこの対局を振り返って見ましょう。
この局面すでに指し手は105手。普通の将棋であれば最終盤を迎えていてもおかしくない手数です。ここで木村はようやく千日手を打開しました。▲3一歩成△同角▲4五歩の筋が常に狙いになる手です。


K2

羽生は、この時限爆弾を、戦局から遠く離れていて効果を弱めることが出来ると主張するように、王頭に勢力を結集していきます。そして2三にと金を作られる間に△3三桂を5七に成り込むことに成功。

121手目、ここで木村は▲6八歩という素人にはとても打てない歩で守り切ることを主張。攻守で雌雄を決する激しい中盤のねじりあいになっていきます。


K3


152手目、羽生は先手の王近くに馬を作り桂馬で王手。先手の金二枚が王から離れて立ちはだかり不思議な駒の配置になっています。


K4


ついに先手の王は穴熊から引きずり出されますが、後手の持ち駒も金一枚。先手も持ち駒に金気が無く、受けも攻めも素人には難しそうな局面。次の一手はどうすれば良いのでしょうね。7七の金をはがすと王を広くしそうですし。

正解は、△7六歩打、▲同 金、△7五銀と上部から抑える手順でした。なるほど、自分の強いところから攻める基本に沿った戦い方なのですね。( なお独断的に変化手順を研究してみました)
 
K5


173手目、追い込まれた先手は、一手詰みの8七桂を避けるため、「敵の打ちたいところに打て」と銀をただで捨てます。
素人でしたらまずほとんどただでいただいてしまうのですが、さすがに名人は違います。決め手になる手順があります。
△6四角、取れば△7五桂ですか。「かっこいい」という声が上がったようです。
 

K6180手の投了図では、先手詰みです。木村さんの粘りもすごかったのですが、名人が激しい攻めで勝ちきりました。




さあ、いよいよ渡辺竜王と羽生名人の注目の七番勝負が10月から始まります。渡辺竜王は、ブログのコメント受け付けも外しこの決戦に集中する姿勢を強めています。初戦はパリです。現地からもブログのアップを期待していいものでしょうか?

この対局も、アマ有段者の視点から見た独断的解説をアップしていくつもりでいます。






竜王決定七番勝負激闘譜(第14期)(第15期)(第16期)(第17期)(第18期)(第19期)(第20期)

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受信: 2008年9月15日 (月) 12時33分

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