超個人的な2008年総括
とりあえず今年一年をとても個人的な視点から振り返ってみたいと思います。
今年最高のイベントはなんていっても北京オリンピック。共産圏で開催されたモスクワオリンピック(1980年)は西欧がボイコットするという片肺大会。その前のミュンヘンオリンピック(1972年)もテロに襲われるという政治思想にもみくちゃにされたポリティカル・イベント。
そのような歴史の流れから、北京オリンピックも波乱に満ちたものとなっても何ら不思議ではなかったと思います。チベットからの民主運動の激化、それと地震災害。
そこをしっかり対応した中国政府とサポートした日本・アメリカ・ソビエトなどの国々。保守化が拡大した民衆思想と各国指導者たちが情報を把握し先鋭化する動きを封じ込めることに成功したと思います。
情報社会の中で支配層が政治でそして経済でパワー支配を強める一方、政治勢力は拡大できないものの底流に流れる被支配層の格差拡大の意識、情報入手の低コスト化がそれに拍車をかけています。これは日本だけの現象ではありません。
過剰触媒の時代で書きましたが、情報量の爆発的な保有量の増大とは裏腹に、人間自身の基本的なキャパシティや能力・行動規範といったものは、驚くほど進歩が無いように思えます。そのねじれ現象に耐えられなくなった極一部の人たちは、抑えどころのない不満を爆発させます。
2005年の芥川賞受賞作、「土の中の子供」の中で1977年生まれの当時27歳の中村文則さんは以下のように書いています。「この世界の,目に見えない暗闇の奥に確かに存在する, 暴力的に人間や生物を支配しようとする運命というものに対して,そして力のないものに対し,圧倒的な力を行使しようとする,全ての存在に対して,私は叫ん でいた。私は生きるのだ。お前らの思い通りに,なってたまるか。」暴力で追い詰められていた私が,開き直って切れる瞬間だ。
附属池田小事件と同日犯行におよんだ、秋葉原通り魔殺人は、その見えない支配力への反発が極大化した事件だったような気がします。
この流れを、民主党を勝たせたアメリカが変えることができるのでしょうか? 破綻を見せ始めたパワー支配から舵を切り、より民衆と調和した政治・文化に変質させつつも世界秩序を保つという命題は、なんとも頂上の見えない山のように立ちはだかっているように思います。
話題はいきなり飛びますが、超個人的な出来事では、五年ぶりに単身赴任生活に入ったこと。なんと勢いでお昼の弁当まで作っています。思ったのは、電気機器の進化で家事が本当に楽になったなぁということ。
食事も苦痛というより楽しんでやっていけそうです。
趣味の将棋で、rtfが考える歴史的な一番の出来事は、第18回世界コンピュータ将棋選手権の優勝者(?)激指と準優勝の棚瀬将棋が、エキシビジョンマッチながらアマチュアトップの加藤幸男さん・清水上徹さんを連破したということだと思っています。コンピューター将棋の棋力の向上はレーティングという手法で定量的に把握されていて着実に進化しているとのことです。
音楽では、ライブをほとんど観れなかったのですが12月に入って新宿のピットインでの立ち見ライブは良かったですね。(新宿ピットイン-梅津和時, ベツニ・ナンモ・クレズマー解散コンサート)久々に全身でスイングしました。
もうひとつ趣味としている、ランニングでも今年は成果が出ませんでした。ハーフマラソン以上は京都シティハーフマラソンだけ。ちょっとさびしい結果ですが、大会にエントリーもしていないようではいけません。
と、色々と不満や課題の残った一年でした。来年はもう少しきちんと時間を考えて行動したいと思っています。
2009年が良い年となりますように。
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