NHK杯将棋 渡辺明 vs 谷川浩司、重厚な角換わり相掛を堪能
年末の豪華対局、ファン待望の一局、解説の山崎隆之七段も力が入ります。
谷川さんが後手番になったため、ごきげん中飛車を予想した山崎さんでしたが、見事に予想を外されました。
(なお谷川さんは、この前の12/25の棋聖戦最終予選1回戦の渡辺戦でゴキゲン中飛車から▲5八金右急戦という戦いに持ち込んで見事に勝利を収めました。NHK杯は録画ですので、この対局より前に実際は戦っているはずです。)
渡辺明さんは、二回戦で森下卓さんと対局。本格的な矢倉で、先手の森下システムを打破しています。
一方の谷川浩司さんは、記憶も新しい対橋本崇載七段戦で, 「これが谷川将棋だ!」という従来の常識を覆す手順を披露しています。
いやがおうでも注目の当たるこの二人の戦い、後手が序盤で55に角を打ちすえ勢力を広げようという野望に対して、77に生の角を打ち返し交換を迫るという柔軟な発想。
これからも桂馬を跳ね攻勢の継続を図る谷川さんに対して46銀・34角と柔軟に対応します。中央付近でそれも歩の上に駒が並び、ぶつかり合う重厚(って言うのかな?)な戦い。
随所に見ごたえのある指し手、解説の山崎さんもうなり声を何度と無く上げます。
一角を破りと金攻めに入った後手に対して、先手渡辺竜王の59金から飛車の移動路を開ける応接も見事で、なかなか先手の囲いが崩れません。
その固い守りをベースに先手も薄い攻めながら後手陣に迫っていきます。ただ後手谷川さんの対応も百戦錬磨。面白い終盤が続きます。
そして最終盤、53に桂馬を成られて、34歩と打たれた時の谷川さんの52香車がどうも疑問だったようで、先手の攻めが案外うるさく切れなくなりました。
これから逆転が無くなり、先手の渡辺竜王が勝ち切りました。二人の能力がいかんなく発揮された戦いを堪能できました。
この対局ビデオは→コチラ
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コメント
お久しぶりです。先日はなんだかせかすようなコメントを残してしまったようで申し訳ございませんでした
竜王戦すごかったですねー、最終局は終わったあともなかなか興奮が冷めませんでした。個人的には羽生名人の2度目の7冠を期待するよりも、それを阻止する棋士がたくさん出現されることを願っているので、渡辺竜王の勝利は嬉しかったです。3連敗からの4連勝という歴史的な記録は素晴らしいですね。死闘ともいえるような激戦を戦いぬいたお二方に感動しました。
本日の一戦は谷川九段を応援していましたがw渡辺竜王の将棋はいつも王様の周りが厚いですねー。残念ながら谷川九段が負けてしまいましたが、見ごたえがあって楽しかったです。ぜひタイトル復位を期待します。
rtfさんいつもお忙しそうですが、年末年始ゆっくり休まれてください。よいお年を☆
投稿: 将棋初心者 | 2008年12月28日 (日) 14時41分
将棋初心者さん
こんばんは、コメントありがとう。せかすようなコメントという事を気にされていますが、せかされて動くような玉ではありませんのでご心配なく。
常にマイペースですよ。ということで今晩はこんなに夜更けまでうろうろしてしまいました。
やはり自宅だと時間を忘れてのんびりと過ごしてしまいますね。
明日は、近所にできたモールでレッドクリフを見にいこうと思っています。
渡辺竜王の戦いながら王を固めていく差し回しが光った一戦でしたね。谷川九段も力強い戦いを見せていたのですが、一歩及ばずでした。
残念ですが、来年の奮起を期待しましょう。
よいお年を!
投稿: rtf | 2008年12月29日 (月) 03時26分