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渡辺竜王、あれよあれよと歴史を塗り替えた大逆転勝ち! 初の永世竜王就任

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渡辺明竜王がとんでもないことをしでかしてしまいました。70年におよぶ将棋の歴史に無い3連敗からの4連勝でタイトル戦を勝ち切り、永世竜王位を獲得してしまったのです。
この歴史上皆無だった3連敗4連勝の逆転勝ちの凄さを将棋を知らない人に伝える言葉を、または表現力を持っていないのは歯がゆくもどかしい限りです。使い古された美辞麗句で飾ったとしても、感動の10%も伝わらないと思います。ましてや相手は、あの羽生善治名人、歴史が動いた瞬間でした。

 終局7:30の数分前、社内の会議が始まってしまったので、Web観戦を中断しなければならなかった時の空しい気持ち、その時点では終局間近ながら勝敗の行方ははっきりしていませんでした。

会議が終わったのが、10時頃。急いでサイトを確認すると、後手の勝利の表示。その時の身震いする感覚は、久しぶりのものでした。急いで中断していた途中から手順を追ってみると投了に至る局面までに両対局者の苦悩が垣間見れました。

対局は天童市「ほほえみの宿 滝の湯」で行われました。底冷えの東北の中でその対局場だけは熱く燃上がっていたのでしょう。

「チャンスのある将棋を勝ちきれなかったので、やむを得ないかなと思います。力いっぱいやったので、仕方ないです」(羽生)
「4局目からは悔いが残らないように思いっきりやろうと思ったので、それが結果的にいい方向に出たのではないかと思います」(渡辺)

2人のコメントが、熱戦だったことを伝えます。

竜王戦第一局、羽生ワールドがパリを制す」から始まったシリーズは相変わらずの渡辺竜王の不完全燃焼感。第五局目の解説での谷川浩司さんの発言。渡辺竜王の第四局の勝利を評して、「渡辺明という棋士にとって歴史的な一勝と言えるでしょう」との発言も印象的でした。

歴史上初の四連敗逆転負けを喫した羽生善治名人も見事でした。第一人者であるからこそ、このような歴史的敗戦にも名を刻むことが出来たのでしょう。勝って見事、負けても天晴れです。

本当に感動的なタイトル戦、あらためて将棋の楽しさを満喫したシリーズでした。


 

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将棋界を牽引(けんいん)してきた羽生棋聖(四冠)に対し、ユニークな言動で話題を呼ぶ24歳の鬼才、渡辺竜王が3連敗後の4連勝という“新記録”を打ち立てて5連覇を達成した。終局後のインタビューに渡辺は、「3連敗をさとった日は、悔しくて3、4時間しか眠れなかった。次で最後になるかもしれないという思いで、悔いのないようにやろうと思った」と喜びを爆発させた。

 渡辺は囲碁のタイトルホルダーと競馬場に現れ大好きな予想を披露したり、トップ棋士が敬遠するコンピューターとの対局に臨み、ファンをわかせたこともある。その生活ぶりをインターネットのブログで公開し、対局の解説までしてファンにサービスする。

 出足から3連敗した時点で、関心は羽生の永世七冠達成に移った…というのが大方の見方だった。それを覆す4連勝での大逆転劇。囲碁界では過去6度あるが、なぜか将棋界ではなかったことだ。

 中盤からの3連勝は「第4局でほとんど負けていた将棋を拾ったのが大きかった」と話し、「ツキが回ってきた。あと1日だけ続いてほしい」と最終局前日には正直に話していた。そのツキを呼び込む勝負術を最終局でも発揮した。勝ちを悟ったのは最後の140手目だったという。

 父から教わって将棋を始めたのは小学1年のとき。平成6年には小学生名人となり、早くも頭角を現した。自身も「父」となった現在、家では長男の柊君(4)と将棋を指し、ブログで「なかなか才能がある」と子煩悩ぶりを披露するマイホームパパでもある。

 初の永世竜王を手にし、次は“鬼の棲み家”といわれるB級1組を抜けてA級昇級を果たし、名人挑戦をファンは期待する。

[竜王戦・関連リンク]
したらば掲示板限定シリーズ三部作雑記: 【将棋】永世竜王誕生! タイトル戦初の3連敗4連勝で渡辺明竜王が羽生善治名人の挑戦を退ける 第21期竜王戦七番勝負第7局
将棋日記INビッグローブ: 渡辺竜王VS羽生四冠の世紀の一戦

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コメント

rtfさん、ご無沙汰しています。

小生は、ジャイアンツがタイガースを逆転してリーグ制覇した時の「メイク・レジェンド」をここでは好んで使っています。
ジャイアンツの逆転リーグ優勝なんて、こちらの「メイク・レジェンド」の足元にも及ばないと思ったからです。

rtfさんがおっしゃる様に、歴史が動き、その瞬間に立ち合えたことは幸運ですね。

小生が拙ブログで綴った駄文では、やはり感動を将棋を知らない読者にお伝えするのは無理ですね…。rtfさんの文才を少し分けていただきたい…。

1日経っても、まだ感動の渦に巻き込まれている感じさえします。

将棋って、凄いですね。

投稿: Dancho | 2008年12月19日 (金) 19時57分

rtfさんお久しぶりです。3-0の時点でこの結末を予想できた人は一人としていないでしょう。僕は18年来の羽生ファンでアンチ渡辺でもあるのですが、今回だけはさすがに見上げたものです。今回の大逆転劇を将棋界に詳しくない方に説明するなら三国志の赤壁の戦いに例えると分かり易いかもしれません。赤壁の戦いが曹操にとって天下統一の最後の戦いになるハズだった点、周瑜にとってはデータ的に極めて不利な状況下の防衛戦であったこと、そして曹操軍が連戦によって疲労が蓄積していた点が似ています。ただ一つ大きく違うのは周瑜という男は天才でありながら絶世の美男子でもあったのです。もし、渡辺がそこそこのイケメンだったら出来事の大きさから言ってマスコミが放っておかないし時代の寵児になっていたでしょう。そうなれば7冠以来の将棋ブームになっていたかと思うと実に惜しいです。

投稿: だいすけべ | 2008年12月20日 (土) 02時53分

Danchoさん

ご無沙汰しています。
あの感動の一夜から時間が経過しましたが、思い出すだけでも感動的です。

今後渡辺竜王のような大逆転をすることが出来る棋士が現れるのか?
そんな点も興味津々です。

Danchoさんの記事からも感動が伝わってきましたよ。感動を共有出来るって、気持ち良いですね。

投稿: rtf | 2008年12月24日 (水) 18時58分

だいすけべさん

アンチ渡辺を感心させたのですから、凄いことですよね。三国志の赤壁の戦いですか、そのような高水準の大熱戦でしたね。

それと、「渡辺がそこそこのイケメンだったら」、つまり石川遼レベルだったらきっと将棋界大フィーバーで、将棋を指せる人=超カッコイイということで、恩恵にあずかれるはずだったのに、残念ですね。

そんな日が来ることを切に願いましょう!

投稿: rtf | 2008年12月24日 (水) 19時04分

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» 渡辺竜王が防衛、初の「永世竜王」に! [メタボとさよならをめざすブログ]
既報の通り、ついに決着がつきました{/ee_1/} 【竜王戦七番勝負第7局】      ▲羽生 善治 名人(棋聖・王座・王将) vs △渡辺 明 竜王          18日午後7時30分、140手にて渡辺竜王が勝ち、防衛を決めました。          5連覇を果たした渡辺竜王は、これにより初代「永世竜王」の資格を獲得しました。{/hakushu/}      棋譜はこちらでご確認ください。また中継ブログ「竜王戦中継plus」はこちらです。 将棋界では史上初の、タイトル戦で3連敗から4連勝(... [続きを読む]

受信: 2008年12月19日 (金) 09時22分

» 「メイク・レジェンド」…渡辺 明 竜王が、初代『永世竜王』の称号を獲得/『第21期 竜王戦 第7局』 [Danchoのお気楽Diary]
昨日(12月17日)から、山形県天童市を舞台に行われた「最終決戦」…『第21期 竜王戦』の第7局。 結局、表題の通り、渡辺 明 竜王が140手までで、挑戦者の羽生 善治 名人に勝って5連覇での防衛に成功し、初代となる『永世竜王』の称号を獲得しました。 渡辺竜王が初の永世竜王に、4勝3敗で羽生名人下す(読売新聞) - goo ニュース 渡辺竜王…本当におめでとうございます。 本局は、最終局に相応しい、両対局者の「気合のぶつかり」が存分に見られた、素晴らしい内容だったと思います。 もう、... [続きを読む]

受信: 2008年12月19日 (金) 19時46分

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