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2009年3月

新幹線からインターネット・ワイヤレス接続サービスで棋王戦を観戦中

三月から、N700系の新幹線でインターネットのワイヤレス接続サービスが開始されましたが、たった今新幹線に乗って移動しながら利用しています。
17時ちょうど東京発の「のぞみ241号」の13号車からです。ちょうど今日は、注目の棋王戦の第五局がネット中継されています。
先ほど繋いでみると、67手まで進んでいました。かなりの進行ペースですが、一見すると攻めている後手の久保八段のほうが良さそうに思えますが、全くの素人判断です。(図は一手進んだ68手目の局面)
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久保の2008年度の成績は48勝24敗。ただ1月~2月の成績は13勝4敗と抜群でしたが、3月の成績は1勝5敗と調子を落としているようです。対する佐藤棋王は2008年度の成績は32勝20敗。1月~2月の成績は6勝7敗の負け越したのですが、3月は5連勝。

久保八段に是非タイトルを取ってほしいのですが、この勢いの差を跳ね返せるかどうかにかかっていますね。

ところでこの新幹線のインターネットのワイヤレス接続サービスですが、とても快適です。もちろん自宅での光接続と比べると通信速度は遅いのですが、ブログの更新程度でしたら全くストレスが無いですね。

これから二時間あまり、京都に着くまで、この大一番の観戦で楽しみたいと思っています。

[18:45名古屋着]103手目の局面です。後手が攻めきって勝てそうです。もう震えも無い場面でしょう。久保八段ついにタイトル獲得か?
[18:47]佐藤棋王が105手で投了。久保利明八段、棋王位獲得おめでとう。ついにやりましたね! 

第34期棋王戦第5局は18時46分、106手で久保八段の勝ちとなりました。消費時間は佐藤3時間59分、久保3時間57分。久保八段が念願の初タイトルを獲得し、佐藤棋王は7年ぶりに無冠となりました。

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「ジャッキーペイパーをさがして」 by 三田誠広

たぶん31年ぶりに、三田誠広さんの小説を読みました。「ジャッキーペイパーをさがして」という1993年の作品。
PPM(ピーター・ポール&マリー)が〈PUFF〉を歌っていたあの頃。それから、ながい歳月が流れて…。男二人女一人のフォークバンドを組んで、PPMのコピーをベースにプロを目指していた三人のそれからの経緯を描いたロマン小説です。
三人のうち、二人は結婚し、一人はプロの歌手になっていく。ただ女性は、その離れて行った男性に心惹かれていたこともあり、結婚式の二日前に彼を訪ねます。
それから音信を絶っていたのてすが、二十数年たったある日突然電話してきます。
また出会う三人、生活に波紋が広がり過去を振り返り、三人の生き方に影響が及んでいくことになるのです。

団塊の旗手と呼ばれている(というのをはじめて知りました)三田誠広さんの描く団塊青春ロマンということですが、青春小説とは異なり、経過した時間を逆戻しするような壮大な広がりを持たせることができるのがこの団塊小説(っていう分野があるかどうかはわかりませんが)の特長でしょうね。
楽しく哀感の残る小説でした。

31年ぶりと書いたのは、彼が「僕って何」という小説で1977年夏第77回芥川賞を受賞したのですが、その単行本を当時大学生だった時に、なけなしの小遣いをはたいて生協で購入して読んでいたことを鮮明に覚えていたからです。

主人公の「僕」は大学の新入生。時代の設定は60年代末。 いわゆる「全共闘」運動が盛んだった頃です。 「僕」はたちまち学生運動に巻き込まれるのですが、そこで 年上の魅力的な女子学生レイコに出会います。 恋愛小説としても読める青春小説ですが、 時代の風俗をしっかりと描いているため、 60年代末という歴史的にもきわめて特徴的な時代の様子が、 リアルに読者の前に展開されます。 その意味では、この時代の代表作といってもよく、この本は ベストセラーになりました。

それからもずっと気になっていた小説家の一人だったのですが、以降の彼の著作はなんとなく興味の分野ではなかったこともあり遠のいていました。
今回の「ジャッキーペイパーをさがして」を読んで、彼の小説の楽しさをあらためて認識しました。これからもたびたび手にとって見たい一人です。

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矢内理絵子女流名人が、NHK杯将棋トーナメント出場を決める

Yauchi 矢内理絵子,女流名人・女流王将がNHK杯将棋トーナメント出場を決めました。
女流のタイトルホルダー4人、女王…矢内理絵子,女流名人・女流王将…清水市代,女流王位…石橋幸緒,倉敷藤花…里見香奈によるトーナメントで勝ちあがった一人が本戦トーナメントに出場できます。
解説は森内俊之九段、きき手は中井広恵女流六段と、最近実際にお会いしている(第二回女流最強戦決勝にて)おなじみの方々が多く、またまたテレビでお目にかかれて嬉しく思いました。
特に今回、清水市代・石橋幸緒という強豪を下して出場を決めた矢内理絵子女流名人は、女流最強戦での羽生善治名人との大盤解説も楽しくそしてなんといっても上品な佇まいが良かったですね。アマチュアの指導対極もとても丁寧で、素晴らしかったです。

きき手をつとめた中井広恵女流六段は、過去にNHK杯トーナメントでただ一人男性棋士を負かせている女流とのことでした。来年度はタイトルをとって是非またNHKに出てほしいですね。

女王獲得の時、華麗なドレス姿で話題を振りまいた美人で実力もそなえた矢内理絵子女流名人の本戦トーナメント出場で、また来年もトーナメントが盛り上がりますね。

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「コンスタンティノープルの渡し守」 by 塩野七生


「コンスタンティノープルの渡し守」は40ページ弱の絵本で、あの「ローマ人の物語(34)」という超大作を書き上げた塩野七生さんの作品です。
作品の長さに、大変な違和感がありますが、気軽に手にとって楽しめる、味わい深い塩野七生の世界が凝縮されています。コンスタンティノープル、渡し守、悲恋という三題話で書いたような珠玉の短編という感じですが、どうも1980年に発刊された本の再販のようです。
塩野さんの若かりし感性で書かれた本なのでしょうね。

この本のあとがきをよんで改めてわかったのですが、コンスタンティノープルは今はイスタンブールと呼ばれている都市。コンスタンティノープルというのは、もともとギリシャ人の帝国ビサンチンの創設者コンスタンティヌス大帝の都(コンスタンティノポリス)という意味だそうです。
ただトルコ国となった後のイスタンブールという名前も、コンスタンティノポリスのトルコ風発音とのこと。
名前の変遷が歴史を物語る土地なのですね。そこに生まれる悲恋、魅力的な物語となっています。

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弁当男子しています

弁当男子しています。

弁当を作って持ってくる男子のことを、そう呼ぶそうです。

きっかけは、周りの男性が弁当持参(こちらはもちろん奥さん作のお弁当)の人が多いのと会社の食堂のメニューがあまり多くなく飽きましたし、それに茂原の駅前のジャスコが深夜まで開いているので買い物が便利だからです。
自炊していると一食分を作るついでにお弁当分まで作ってしまうことでそんなに手間が増えるわけではありません。食材も一人向けに種類も多く、冷凍食品も手軽ですから思ったよりも簡単です。

そしてどうも最近世間でも弁当男子が増えているようです。

「男性の購入者が目立つようになったのは確かです」と語るのは東急ハンズの広報。また、独身男性が買うお弁当箱には特徴があるという。「ご飯だけでも、もしくはご飯と簡単なおかず1品と考える方が多いようです。ですから女性用のように何段もあるお弁当箱は必要なくて、シンプルなものを選ばれますね。」

理由は、「お金も貯めたいし、健康が気になるから」なのだとか。節約できるところは節約して、趣味に惜しみなくお金をかけるという最近の男子の傾向のようです。

そういう考えもありますけど、実績ではあまり安上がりというわけではないかなぁ? それよりも食べたい料理を持っていけるのがいいですね。

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サムライジャパンWBC連覇、Japan wins World Baseball Classic

仕事中、進行が気になってインターネットのライブ実況でずっとチェックしていた韓国との決勝戦。サムライ日本が、ついに連覇を果たしました。最高ですね。

勝利の余韻に浸っていたら、某クラブの美人ママさんからもメッセージが飛び込んできました。

こんにちは。WBC、勝ちましたね~\(^o^)/ 後半は、ハラハラドキドキで仕事になりませんでした。 最後は、やっぱりイチローでしたね。 予選の時は、テレビ観戦の影響で、静かな日が続き参りましたが 二連覇出来たので、良しとしましょう。 先ほど、日立さんの前を通ったら、桜が咲き始めていて、ますます気分が 明るくなりました♪ ......

いつも皮肉たっぷりの報道が多いNew York Timesが、"United States' Loss Runs Deeper Than One Game"という記事の中で、二塁手Brian Robertsのインタビューとして「(日本や韓国の)アジアの野球から学ぶことが多い。野球の原点、基本に忠実なプレイなんだ。いつも細かいことをするんだ。基本的なプレイを忠実にしなければならない。その点我々メジャーリーグは彼らほどうまくできていないと思うね。」というように伝えていました。

Brian Roberts, the team’s second baseman, said: “When you play Japan, when you play Korea and those countries, they’re going to play fundamentally sound baseball. They’re going to do all the little things. You have to focus on the fundamentals. Americans, we probably don’t do as good a job of that as they do at times.”

とても率直なコメントですが、それほど印象的なプレイを披露したのでしょう。

また、MLB.comは"Classic imparts valuable lessons on US"という記事で、「アメリカでは、みんな金や契約ばかり気にしている。彼らのような(一見目立たない細かいプレイ)プレイは金にはならないんだ。不幸だが、それがメジャーリーグの現実だしカルチャーなんだ。ただ日韓と対等に戦おうとしたら、変えていかないといけないよ」と選手の発言を伝えています。

"As Americans, we probably don't do that at times. I think people look at the money and their contracts and what pays in the States may not pay when you watch them play. Unfortunately, that's becomes a reality in Major League Baseball and in our culture." No doubt, though, if the U.S. wants to get back in the game with the Japanese and Koreans, something has to change.

アメリカの選手にとっても、色々と思うところがあっての発言でしょう。

しかし、このようなアメリカの率直な反省・現実受け入れは、一番恐ろしいところ。誇りをかなぐり捨てて学習する姿勢こそ、近年のアメリカの持ち味です。
たとえば産業界でも日本の「カイゼン」手法を勉強し、科学的に再整理し理論付けしたうえでグローバルな手法に焼きなおしていった例が、いくつもあります。

"USA"の声援を受けてプレイできることは、選手冥利につきるというようなことを言っていた選手もいました。
本当にBaseballを愛している選手が多いアメリカ、基本プレイそしてチームプレイを重んじて評価するシステムが確立したならば、日本も歯が立たないという時代が訪れる可能性もあります。

今は、日本も勝利の美酒に酔いましょう、ただ世界はすぐに追ってくると思います。
これから四年間、切磋琢磨した結果が楽しみですね。(でも四年間って長すぎますね、日韓戦は毎年見たいですね)

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[一部追記] NHK杯将棋・決勝 森内俊之 vs 羽生善治、鬼手△9四歩が制する

 やはり、この二人の決勝戦、そして解説が渡辺明竜王、なんとも将棋ファン注目の一戦となりました。
対局前のインタビュー、森内九段は、このトーナメントで印象に残る対戦を渡辺竜王との戦いと答えていました。
また一方の羽生名人は、飯島栄治六段との対戦をあげていました。
しかしこの二人、小学校時代からのライバルでもあり、持ち時間の短い将棋も数多く指していて強く、印象に残るといっても危なげの無い結末で終わっていたように思えます。

この決勝戦、オーソドックスな戦いにはならないのではと思っていましたが、その予想通り二人には珍しい相振り飛車になりました。

後手の名人は、少し変わった囲いから先攻しますが、先手の森内は力強い受け、二人の個性がそのまま発揮される戦いで中盤は推移します。
そのなかで森内の▲3三角から▲2四歩と押さえ込んだのが見事な防御、羽生名人の攻めもストップし先手が優勢になりました。
しかしさすがの羽生名人、二枚の角で斜めの攻めを形成、難しいながらもきわどく接近戦にもちこみます。
成桂を相手王に摺り寄せ、△4六銀から森内の王を裸にして寄せにいった場面では、素人目には、羽生の逆転勝ちかと思いましたが、森内の守りはここでも素晴らしくきわどく一枚残します。

王は受けが無いながら詰めよで迫れば勝ちという場面で森内は▲5二金から寄せに入りますが、そこで△9四歩と突いたのが、羽生のあみ出した鬼手。こんな決勝戦の最終盤で勝利を呼び込む大逆転の一手が指され、羽生の勝ちとなりました。

この二人は、もうすぐ百局近い対戦でいずれも大熱戦で見ごたえがありますが、このNHK杯の決勝での素晴らしい戦いはファンにとって記憶に残るものとなりました。

森内 vs 羽生 決勝戦ビデオクリップ
●棋譜は、こちら(したらば掲示板限定シリーズ三部作雑記)
●この将棋の詳細解説は、こちら(初手7六歩)

[追伸] 渡辺明竜王のブログで、解説の訂正がありました。△9四歩に対しても詰めがあったようです。以下引用します。

「羽生名人の△9四歩が妙手で逆転勝ち」という締め方をしましたが、これは誤りだったことが感想戦で判明。△9四歩には▲6二金△同玉▲6一金から、後手玉に詰みがあったのです。詳しくはNHKテキスト、専門誌をご覧下さい。
よって「△9四歩が素晴らしい頑張りで、逆転に結び付いた」が正しかったです。

ということで考えてみました。
▲6二金△同玉▲6一金(△同玉は▲6三龍△6二金▲2一飛成△5一歩▲7二金まで)△7二玉▲5二龍△6二桂▲同金△8二王▲7三角成(△同玉は▲6三龍△8四王▲7五銀△同歩▲7四金△9三王▲8三龍まで)△同桂▲7二金△9三王▲8二銀△8四王▲7三銀不成△9三王▲8四金△同歩▲8二銀不成△9二王▲9一銀成△9三玉▲9二成銀△同玉▲8二金△9三玉▲9二金△8三王▲8二龍まで29手詰み。
手数は長いですが、割と明快な詰み手順ですね。トッププロ三人でも秒読みだと読み切るのは難しいのですね。(△9四歩を指した名人は、知っていたかもしれませんが...)
このあたり、ボナンザ・激指・棚瀬将棋(他の有力将棋ソフトも)でしたら100%読みきってしまうでしょうね。怖いですね。

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「R.S.」 by 牛山雅博

牛山雅博さんと、話をする機会がありました。
このような素晴らしいCG作品を作っている作家です。


 
このYoutubeで見るよりも、牛山雅博さん自身のHPに完全な作品をアップしていて、精緻な作品を画面いっぱいに楽しめます。
お話を聞くと、基本的に作品は自分だけの手で作っているとのこと。この精密な作業に長時間神経をすりへらすのではと思いますが、ご本人は飄々とした雰囲気の人当たりのよいおじさん風です。

ソフトウェア・ハードウエアの発展と低価格化によって、牛山さんの後を追う若者がぞくぞくと出てきているようです。
映画・漫画・アニメとはまた違った芸術が、これから急速に発展していきそうです。

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【WBC・日本1―4韓国】韓国よ、こんな恥ずかしいことはやめなさい

721671159347293730韓国の選手がマウンドに集まり、国旗を立てて喜び合う。前回大会でも2次リーグで敗れた際に見せつけられた光景。
日本に勝った時だけ、やるんではなく、アメリカに勝ってもやってみなさい。弾丸が飛んでくるかも知れませんけどね。
こういうことをするから、国際的に幼稚性が消えないと見られてしまいますね。エリートが書いているはずの朝鮮日報でさえ「勝利のしるしに太極旗」とトップタイトルで写真を掲載し、なんの批難もしていないところを見ると、韓国の民度はやっぱりこの程度なんだと思われてしまうけどね。
日本の選手は、絶対に真似をしないようにしましょうね。

城島選手が、退場処分を受けたようだけれど、前回のとんでもない審判(プライドをかなぐり捨てたアメリカ, ベースボール発祥の誇りを汚した瞬間 !)もあったのだから、それに比べたらまだ熱くなるレベルではないでしょう。もっと冷静に試合をしましょう。
ダルビッシュの一回の失点も、内野手の緊張からの硬さによるエラーがらみ。普段どおりの野球をしましょう、フェアプレイで。

「反省の弁を言っても始まらない」、そう前向きに最後の一球まで球を追いましょう、少年のように。

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「薔薇いろのメランコリヤ」 by 小池真理子

振り返ってみたら最近読んでいる小説のほとんどが、女流作家の作品でした。桐野夏生、小川洋子、塩野七生、綿矢りさ、高樹のぶ子...
男性小説家の作品は、小説というよりも随筆やエッセイといったものが多く、かろうじて村上龍さんや渡辺淳一の作品を時々手にするくらいになっていました。

今回読み出したのは小池真理子さんの作品。ただ彼女の長編作品を読破するのは今回が初めてでした。
長編と断ったのは、彼女は多くの小説を書いていて、週刊誌に連載しているものも多く、断片的ながらその文章に触れてはいたのです。

この「薔薇いろのメランコリヤ」も、"マリ・クレール"に連載されていた作品のようですが、女性向けの雑誌ということもあり、女性読者を中心に語りかけるような気持ちで書いたと思います。

30代の若い男性詩人の才能を見出し発掘した、著名で美人の40代女流詩人と、その20代の若手秘書との三角関係を描いた小説と、書いてしまうとありふれた恋愛小説のような感じを受けてしまいますが、この作品はそういうありふれた構図ながら、恋愛を通じて人間を見つめ、深い人生を、生きる意味を問いかける小説で、とても楽しめた一冊でした。

40代の女流詩人新川エマは、夫の残した巨額の財産と自身の才能と美貌で、詩人として成功するのですが、そういう彼女に言い寄る男性も多くそして彼女も奔放な付き合いを繰り広げ、また作品の糧としていたのです。
偶然のきっかけから、エマと出会い波長があうことで秘書となった主人公の野乃。もともと家出をくりかえしていたような女学生だった彼女は、秘書といっても特に才能が有るわけではなく、エマに付き添い、そして彼女から見放された、しかしながら魅力的な男性の誘いにも乗り、男性を共有することになるのです。
 
そこに現れた名も無い詩人の卵、寺岡晋平、「目の奥の奥にね、イノセントな光があったの」とエマは、晋平の才能も見出し初版本「毒」の出版に尽力し、そして一気に晋平との純愛に落ちていくのです。
この辺りの奔放な男性遍歴からの純愛への逆流、これを全く不自然に感じさせないあたりが小池さんの力量ですね。
そしてエマのそのような変身に、そして晋平も野乃も、コバンザメのようにエマに寄り添い生きている共感からか、野乃も晋平に自分をぶつけ深い恋に落ちていくのです。

第二詩集「虚空」の出版も終えたころ、三人は、情事の顛末・不協和音の綻びを、つくろい難いものと認め、晋平と野乃は、エマの元から離れていくのです。

打ちひしがれたエマは、睡眠薬自殺未遂を図り、その病床で野乃に、「あなたと共有できない男なんて、この世にいないと思ったけれど、ちゃんといたじゃないの。笑っちゃう」と打ち明けます。

愛する余り、晋平とも別れた野乃は、パリに、そしてエマも、晋平も別々の人生を歩む、その過程での甘美で残酷な愛、そして22年後に晋平と再会した野乃、振り返って今頃になって、当時の思い出が薔薇いろに輝き始めている懐かしさに満たされるのでした。

久しぶりに恋愛小説的作品を読みましたが、この作品感傷的に陥ることなく、ただし深い心象も描かれていて、登場人物が魅力的で印象深い作品でした。 

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第二回女流最強戦決勝大盤解説会に参加しました、中井広恵さんおめでとう

この大盤解説会に見事抽選で当選し、今日参加してきました。ただ先週末から出張も重なっていたため、なんと携帯電話の電池切れ、写真は全く写せずに、それが大変心残りでした。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり、直江雨続さんが新調の15倍ズームまで可能な新しいサイバーショット(やっぱり心構えが違うなぁ)による素晴らしい報告をしていただいていました。それに完璧に頼って、rtfは楽しんだ感想だけ記してみたいと思います。(PS.しろねこさんのブログもすごい! 来場されていたプロ棋士の写真満載)

まず会場となったグラントウキョウノースタワーは、八重洲北口を出てすぐの日本の全ての中心地、その17階、窓からは東京の高層ビル群を見下ろす景色、こんなところでしかも無料で、さらに羽生名人・矢内女王の解説のもと、女流将棋の決勝戦を楽しめるなんて、ファンにとって最高の舞台でした。しかもコーヒー飲み放題、やっぱり世界を代表する大和証券は違う。素晴らしいスポンサー、将棋が世界中に存在するゲームそして芸の中の最高峰のひとつであることの理解者だと言えますね。

解説もわかりやすく、そしてなにより矢内理絵子さんは、美しくおしとやかで気品が溢れています。勝負師として稀有の存在だと思います。 そして羽生善治名人、もう何も言うことはありません。同時代に将棋界に羽生さんが存在していることを素直に喜びましょう。

対局の結果は、大熱戦の末中井広恵六段の勝ち。
対局終了後、上田初美さんと中井さんが登場したときには、一段と大きな拍手が沸き起こっていましたね。 (お二人とも、同ビルの別室からパソコン操作で対決)
それほど、熱戦で良い対局でした。

中盤の▲5五歩と仕掛けたあたりは、解説の羽生さん・矢内さんも感心していました。鋭い仕掛けだったと思います。矢内さんは研究会で途中まで似たような差し手で予習していたことを打ち明けていましたが、この変化は初めて見たようでした。

そののち、中井さんが飛車・角両交換に大胆に応じたあたりでは、上田初美さんが優勢になったと思っていましたが、△3三銀がなんとも味わい深い一手でした。

それ以降、一手指したほうが優勢に見える大熱戦。中井さんの王を4四まで誘き出したところで、銀を5五に捨てたのは鋭かったのですが、先手の上田さんは5三の角をとったほうが良かったようでしたね。

以降もきわどかったのですが、中井さんの寄せが的確でした。

勝利スピーチは、中井さんに譲ってしまいましたが、フリル付きのスカートの似合っていた上田初美さんのお話も聞いてみたかったですね。

でも素晴らしい差し回し、きっと彼女のファンがたくさん増えたと思います。新年度も、こじんまりとせず今までどおりの大きな将棋に磨きをかけてほしいですね。

中井さんとは、対局後のひととき、話かけることができました。同じ稚内出身であることをお話して、共通の知り合いが居ることを確かめさせていただきました。同郷の頼もしく素晴らしい存在、これからも応援していきます。

そして、この決勝戦終了後の同時開催イベントのプロ棋士によるアマ指導対局の観戦にも当選、羽生名人、藤井猛九段、鈴木大介八段、矢内理絵子女王のやさしくも厳しい指導対局を間近で観戦できました。

本当に将棋を楽しめた一日でした。

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将棋界の若き太陽、マコちゃんこと中原誠永世名人引退

2将棋界の太陽と呼ばれていた中原誠永世名人(61)が引退を発表しました。(写真は小学生時代の氏。父親の近くで漫画を読みふける)
氏が当時24歳の1972年、第31期名人戦、当時棋界に君臨していた大山康晴名人に挑戦し、劣勢に立ったものの大山の得意戦法の振り飛車を採用し逆転の末名人位を獲得したのが、輝かしい棋歴の始まりでした。(その前に十段のタイトルも取っていましたが)
大山康晴時代から大きく流れを変えたこのタイトル戦ののち、米長邦雄、加藤一二三、内藤國雄ら、同じ世代の棋士達との戦いが主となっていきます。特に、米長とはタイトル戦で数々の死闘を演じましたし、名人戦の挑戦者となった森雞二(けいじ)八段が、初戦前夜極秘に剃髪、中原も動揺を隠せなかったというドラマがかった戦いもありました。
また大内延介八段が、当時まともな戦法とは見なされていなかった穴熊戦法を採用し、名人戦で中原に挑み、あわや名人獲得までせまり、穴熊囲いの優秀性を証明したことも印象に残っています。
中原誠永世名人は、印象に残る一手として37期名人戦七番勝負第4局の対米長邦雄戦での▲5七銀を挙げています。その観戦記を担当していた斉藤栄は、その手を盤側で見ていて感動のあまり自然に涙が溢れてきたと書いていました。
打倒中原でライバルたちが全力で挑んだ全盛期、「自然流」という格調高い指し回しでしたが、強情な一面も多く相手をなぎ倒していったと思います。
Nakahara6関西から出てきた谷川浩司にその第一線の立場を譲るまで、将棋の技術発展のリファレンスという位置にあり、才能ある棋士たちの能力を引き出していったと思います。その点、時代を超えた驚異的な勝負術に長けていた大山康晴15世名人が相手の能力を盤外でも削いでいったのとは違い、将棋界の太陽と呼ばれてきたのだと思います。
一方盤の外で話題になったこともありました。98年4月頃、中原誠永世名人と女流棋士の林葉直子さんとの間の不倫が週刊文春紙上から話題になったのでした。名人の権威に汚点を残したと報じられましたし、氏の「太陽」と呼ばれていたイメージと180度かけ離れた秘め事に、ファンは衝撃を受けました。
ただ人間一人一人は、一言では語れないほど複雑な存在、彼の将棋での偉業は全く色あせないと思います。林葉直子さんも大変な経緯ですが、才能をあらためて開花させていただきたいです。

今後も盤外からですが、将棋界の発展に寄与するご活躍を期待しています。

1947年、鳥取県生まれだが、生後1か月で転居した宮城県塩竈市を出身地とする。24歳で大山康晴から名人位を奪取し、その後も防衛を続け9連覇。「棋界の(若き)太陽」と呼ばれた。以後、大山の後継者として将棋界に一時代を築き、さらには米長邦雄らと数々の名勝負を繰り広げた。十六世名人、および、永世十段・永世棋聖・永世王位・名誉王座という5つの永世称号を保持する。


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NHK杯将棋 羽生善治名人 vs 久保利明八段、一日に二回負けた日

準決勝での二人の対決、解説も名調子の内藤國雄九段となるとファン期待の対戦、のはずでした。
しかし見せつけられたのは羽生名人の強さだけ。ここ二三ヶ月絶好調(本棋戦でも阿部堀口と強豪連破)の久保八段でしたが、この羽生名人の強さにアーチストの本分が完封されてしまいました。
まるで昨日のWBC日本vs韓国戦のような感じ。大一番に名局無しとは良く言ったものですが、事実となってしまいました。
ポイントは中盤に、先手の羽生が角を犠牲にして歩をと金にすべく3四に進めたところ。穴熊に囲った強固な自陣を拠り所に駒損の強攻でさせるという大局観でした。
これが的確でした。終盤も、銀を捨てて相手王に迫る迫力のある差し回し。これで自玉がまったくの手付かずで攻め勝ちました。

今日は、実況していた棋王戦でも久保八段が佐藤棋王に敗れるということで久保八段が二回負けてしまいました。(NHKはビデオ放送でしたけど、久保八段は負け試合の放映を意識して棋王戦も戦ってしまったのかもしれません)

久保八段には、次の棋王戦第四局をがんばってほしいですね。

[Ref] 羽生 vs 久保戦 ビデオ

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WBC:「日本はキム・グァンヒョンを徹底分析」、落胆の朝鮮日報が報道

誰もが目を疑うコールド負けを喫したWBC韓国チーム金寅植(キム・インシク)WBC韓国代表監督のインタビューを朝鮮日報が速報しました。

―大差で負けた敗因は? キム・グァンヒョンはどうだったか?

北京五輪とワールドベースボールクラシックは異なる。WBCのメンバーの方がずっといい。日本はキム・グァンヒョンの投球パターンを徹底分析していたようだ。キム・グァンヒョンは今日の調子はかなり良くなかった。ボールが真ん中に集まった。日本の投手陣は大量得点に助けられたのかいい投球をしていた。松坂が一番良くなかった」

―今日の試合は今後に影響するか

 「明日の試合が一番重要だ。明日勝たなければ明後日試合ができない。明日の試合に全力投球したい」

―日本戦で浮き彫りになった問題点を補完しなければならないようだ。指名打者秋信守(チュ・シンス)、3塁・李大浩(イ・デホ)は変えないつもりか

 「野球というものはいい流れに乗れば大量得点も可能だ。李大浩はバッティングがいいので起用するつもりだ。秋信守は練習があまりできなかったが少しずつ良くなるだろう」

―コールド負けは意外だった。日本が強くなったのか、韓国が弱くなったのか?

「五輪にはメジャー組が出てこなかった。今日も日本はメジャー選手が5名出場した。メンバーは五輪と大幅に変わった。その反面、うちは五輪メンバーが何人か抜けた」

対戦の前から、「WBC:宿敵・日本を大解剖!」と題して、打撃陣編・投手陣編と六回にも分けて因縁の対決を分析していた新聞社にとって、予想外の結果だったのでしょう。

日本は前回の大会のキューバとの決勝戦を彷彿させる大量得点、初回から一気に流れを引き寄せました。

どうもイチローは確信犯ではないでしょうか? ピークをこの韓国戦の第一打席にぴったりと合わせてきた可能性があります。中国戦とは全くスイングスピードが違っていました。オープン戦・中国戦と生きたボールに目を慣らせ、あえてヒットにこだわっていなかったように思えます。そして想定しているキム・グァンヒョンのスライダーを交える投球パターンを見極めるようなスタイルの調整に終始していたと思います。

第一打席、インコース低めの変化球を右前に弾き返して口火を切りました。

イチローは「宿敵に大勝でしたね」と問われて「紙一重でしょうね」と答えていましたが、なんとも余裕のある発言でしたが、彼のいきなりのヒットが流れを大きくひきつけましたね。

藤川球児も2007年のせやねんのインタビューで韓国戦にかける思いを語っていました。当然最後に登場する予定だったのでしょうけれど7回で終わってしまって残念だったでしょう。
次の韓国戦(たぶん)でもコールドゲームになってしまう恐れもありますが、登板したいでしょうね。打撃陣にあまり打たないでほしいって考えていたりして。(余裕ありすぎ?)

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経済クライシス、東欧が危ない

NEWSWEEKに「EUを揺さぶる東欧クライシス」という記事がありました。東欧には以前チェコの小都市ピルゼンやポーランドのワルシャワに行ったことがあるのですが、もともと安かった物価がどんどん高くなってきていることを実感していました。
EU加盟により、西欧とのボーダーレスなつながりが出来たため製造業などの低賃金を求める国際企業が波のように東欧に工場を移転させたのが現地の活性化となり、個人所得も増大し好景気となっていたのです。

 しかしこの経済不況、西欧の国々も危機に陥っている企業に公的資金を投入することを検討しているのですが、投入の前提として、資金の使い道を国内の事業所に限定するというような条件をつけるべきだという議論になっているようです。
フランスのニコラ・サルコジ大統領は仏自動車メーカー二社に対して公的資金60億ユーロは国内工場の操業維持に使いチェコの工場は閉鎖するようにとの発言をして東欧を震え上がらせているとのことです。
また東欧の好景気に対して投資していた西欧の投資家が資金を引き上げ始めていて、資金不足に陥っている国がでてきているのです。
すでにラトビア、ルーマニアといった国の国債が「ジャンク」格(債権回収の可能性が低い)と格付けされています。
この流れは西欧にも及んでいて、オーストリア・ギリシャ・イタリア・アイルランドの国債利回りも大きく上昇しています。

これからどのような流れになっていくのか、欧州の動きを注視する必要があると思います。


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「東京島」 by 桐野夏生



まずはっきり言えるのは、自分の生誕した経緯・血筋を自身で完全に正確に掌握できている人間はこの世の中に誰もいないということです。生まれてから物心がつくまでは記憶がまったく無いはずですから、両親はじめ地元の近所の人たちの信頼できると考える証言を含め戸籍謄本などの公的な情報をもとに、伝え聞いたことや記録を正しいものと考えるしか手立てはありません。そして、親に顔や性格が似ているという実感から確信の度合いを深めていきますが。

この物語、あらすじですが『32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読者の手を止めさせない傑作長篇』とされています。

無人島に漂着した数十名のなかに、女性はたったひとり。どんな展開になるかはだいたい想像できるとして……ただそれだけに終始しているわけじゃなく、というかそういう特異性からグループが変質していく過程が面白いところ。
後に中国人のグループも漂着し、コミュニティの勢力図を複雑にしていきます。

そのような中たったひとりの女性・清子は「自分はトウキョウ島におけるトキである」「大切にされるのは当然なのだ」と、46歳という年齢にして若い男たちから乞われる実感に酔うなど意外としたたかに成長というかそれが女の本能かもしれないと納得させられ、また男たちは男たちで、ブクロ、ジュク、シブヤなどと名づけた集落を形成して、自分たちの世界をつくりだし生きていきます。

という思考実験のような小説で現代の高度な世界から隔絶された原始生活を強いられた人々の生々しい生き様を描く小説なのですが、読了後に思ったのが最初に書いたふと心によぎった疑問。

つまり清子は子供を宿ることになり、その子は紆余曲折ののち「東京島」から東京にたどり着くのですが、その出生の秘密は完全に塗り替えられてしまうのです。その辺は浦島太郎のような御伽噺みたいにも感じます。
桐野さんの描く独特の世界。 疑問を投げつけ、深い溝に読者を追い込んでいきます。
 

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枝垂れ梅 @ 真名CC

前回の真名CCでのラウンドで、春の息吹を楽しんだ垂れ梅、ご一緒にラウンドした茂原の某クラブの美人ママさんからスナップショットを送っていただきました。
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見事な垂れ枝並みで桜のような華やかさとは違った清らかさが印象的です。
今、茂原はまさに三寒四温、本格的な春の到来に向けたよろめきの中、梅って力強いんですね。

年度変わりに向けて落ち着かない日々、梅から桜へもうすぐ主役が移っていくのも時間の問題。また新しい春が来るんですね。

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信じていた谷川浩司九段の残留、 将棋A級順位戦最終戦

Pn2009030301000931ci0003ほとんど確信に近く信じていましたが、谷川浩司九段(永世名人)が厳しいA級順位戦の残留を決めました。なんと28年間連続の残留。歴代の永世名人を得た棋士は、A級から降りることは暗黙の引退との印籠を渡されてきていたためその去就が注目されていました。
勝負の世界、本当に熾烈な争い。過去のこのような慣習については、別段守り続ける必要はないのですが、ここ二十年以上にわたり羽生善治名人と並ぶ棋界の顔でしたので、本当に計り知れないプレッシャーがのしかかっていたと思います。
しかしそれをあっさりと跳ねつけてしまったのが、やはりと言うか彼の勝負師たる凄さです。これで来期もA級のつわもの達との戦いを楽しめます。これこそファンにとっての最大の楽しみ。光速流にさらに磨きをかけて、素晴らしい棋譜を残してほしいものです。そして名人位復帰を待望しています。

将棋の羽生善治名人への挑戦権を懸けた第67期名人戦A級順位戦の最終戦が3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、郷田真隆9段が2期ぶり2度目の挑戦を決めた。

 郷田9段は木村一基8段を下し、7勝2敗で首位の座を守った。羽生名人に挑む7番勝負は4月9日、東京都内のホテルで開幕する。木村8段は勝てばプレーオフに持ち込めたが力尽きた。

 残留か降級かで注目された谷川浩司9段は鈴木大介8段に勝ち、4勝5敗でA級残留を決めた。永世名人の資格を持つ谷川9段は敗れると初めてB級1組降級のピンチだったが、これでA級在位(名人含む)は28期連続となる。

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