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将棋界の若き太陽、マコちゃんこと中原誠永世名人引退

2将棋界の太陽と呼ばれていた中原誠永世名人(61)が引退を発表しました。(写真は小学生時代の氏。父親の近くで漫画を読みふける)
氏が当時24歳の1972年、第31期名人戦、当時棋界に君臨していた大山康晴名人に挑戦し、劣勢に立ったものの大山の得意戦法の振り飛車を採用し逆転の末名人位を獲得したのが、輝かしい棋歴の始まりでした。(その前に十段のタイトルも取っていましたが)
大山康晴時代から大きく流れを変えたこのタイトル戦ののち、米長邦雄、加藤一二三、内藤國雄ら、同じ世代の棋士達との戦いが主となっていきます。特に、米長とはタイトル戦で数々の死闘を演じましたし、名人戦の挑戦者となった森雞二(けいじ)八段が、初戦前夜極秘に剃髪、中原も動揺を隠せなかったというドラマがかった戦いもありました。
また大内延介八段が、当時まともな戦法とは見なされていなかった穴熊戦法を採用し、名人戦で中原に挑み、あわや名人獲得までせまり、穴熊囲いの優秀性を証明したことも印象に残っています。
中原誠永世名人は、印象に残る一手として37期名人戦七番勝負第4局の対米長邦雄戦での▲5七銀を挙げています。その観戦記を担当していた斉藤栄は、その手を盤側で見ていて感動のあまり自然に涙が溢れてきたと書いていました。
打倒中原でライバルたちが全力で挑んだ全盛期、「自然流」という格調高い指し回しでしたが、強情な一面も多く相手をなぎ倒していったと思います。
Nakahara6関西から出てきた谷川浩司にその第一線の立場を譲るまで、将棋の技術発展のリファレンスという位置にあり、才能ある棋士たちの能力を引き出していったと思います。その点、時代を超えた驚異的な勝負術に長けていた大山康晴15世名人が相手の能力を盤外でも削いでいったのとは違い、将棋界の太陽と呼ばれてきたのだと思います。
一方盤の外で話題になったこともありました。98年4月頃、中原誠永世名人と女流棋士の林葉直子さんとの間の不倫が週刊文春紙上から話題になったのでした。名人の権威に汚点を残したと報じられましたし、氏の「太陽」と呼ばれていたイメージと180度かけ離れた秘め事に、ファンは衝撃を受けました。
ただ人間一人一人は、一言では語れないほど複雑な存在、彼の将棋での偉業は全く色あせないと思います。林葉直子さんも大変な経緯ですが、才能をあらためて開花させていただきたいです。

今後も盤外からですが、将棋界の発展に寄与するご活躍を期待しています。

1947年、鳥取県生まれだが、生後1か月で転居した宮城県塩竈市を出身地とする。24歳で大山康晴から名人位を奪取し、その後も防衛を続け9連覇。「棋界の(若き)太陽」と呼ばれた。以後、大山の後継者として将棋界に一時代を築き、さらには米長邦雄らと数々の名勝負を繰り広げた。十六世名人、および、永世十段・永世棋聖・永世王位・名誉王座という5つの永世称号を保持する。


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コメント

TBありがとうございます。<(_ _)>
こちらの素晴らしいBLOG、拝見させて頂きました。
お蔭様で私のBLOGの閲覧者数も増えました。
また機会がありましたらよろしくお願い致します。

投稿: 密林 秘宝 | 2009年3月14日 (土) 21時44分

密林 秘宝さん

コメントありがとうございます。
あの中原名人の歴史的な棋譜を丁寧に記録いただいていたことにファンの一人として感謝いたします。

これからも、色々と交流させていただきたいですね。

投稿: rtf | 2009年3月15日 (日) 01時55分

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やっぱり奥が深いよな将棋知りたいことが沢山ありますね。将棋界の若き太陽、マコち... [続きを読む]

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