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2009年6月

「南京!南京!」(City of Life And Death) by 陸川監督

2009041300000035scncnview000旧日本軍による南京虐殺(このように表現しているのは中国側で、日本では南京事件と表現しています)を扱った映画2作が4月下旬に中国で封切られていて、まずまずの興行成績を収めているようです。
rtf自身、2005年に数回南京を旅する機会があり「君は南京を見たか」という記事を書きましたが、それ以来南京という都市は身近に感じていました。訪問前に、知人から「南京では日本人は特に行動に気をつけるように」というような忠告を受けていましたが、実際に訪れてみると他の中国の都市と全く変わらず、日本の軍隊の過去の行動を今でも引きずっているようなことは一切感じませんでした。
ただ、元々の中国の戦争の歴史遺産として、街全体を囲う城壁が張り巡らされており、明るい古都にも流血で刻まれた過去が垣間見れるのでした。

1937年12月、日本軍による南京攻略が始まった。多くの国民党の兵士が壊走してゆく中、投降を拒否して南京に留まった兵士もたくさんおり、南京のあちこちで絶望的かつ悲惨な抵抗が繰り広げられた。その中に国民党の精鋭部隊の一員であった陸剣熊もいた。しかしながら抵抗は失敗に終わり、中国人の血によって長江が染まった後、南京は陥落して死の地と化した……

この作品を描いた陸川監督というのは、現在中国の人気監督のようですが、その忙しい中で四年にも渡ってこの作品を作り上げたとか。この作品への思い入れが強烈で、自身も特にリュウ・イエの役が銃殺されるシーンで涙が出るということです。

中国人のブログでのこの映画の評判ですが、冷静なものが多いようです。記録的に正しいか脚色されているのかという点は、映画個々の監督の思い入れが入っており、色々な観点の見方があって当然ですし、見た観客の感想も様々でよいでしょう。それよりも歴史を埋もれさせずに世代世代で語り継ぐことのほうが大切だと思います。

日本では、同じように南京大虐殺を描いたドイツ人監督による作品、『ジョン・ラーベ』が上映禁止となっているそうです。一部の勢力に気を使ってということのようですが、そんなことでいいのでしょうか? 日本も言論の自由が脅かされてきているとしたら由々しき問題と思います。

南京!南京!
英語題:City of Life And Death
プロデューサー:韓三平
監督:陸川
キャスト:
劉燁  陸剣熊役
高圓圓 姜淑雲役
范偉  唐先生役
中泉英雄 角川役
秦嵐  唐太太役
江一燕 小江役
姚笛 唐小妹役


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「手紙」 東野圭吾原作

2006年11月公開、東野圭吾原作「手紙」。 山田孝之・玉山鉄二・沢尻エリカといった人気出演者に 小田和正の「言葉にできない」という名曲がバックグラウンドで、ヒット狙いの軽い映画かなぁと思っていたのですが、なかなかの良い作品、思わず引き込まれて最後まで見てしまいました。

さすがに三人の演技は素晴らしいですね。今の若い俳優さんは人気と実力を兼ねている人が多いです。以前はプロモーションの巧拙で人気だけで幅を利かせている人も多かったのですが、今は実力も伴っていないと上り詰められませんね。
 

武島剛志は、高校3年生の弟である直貴が安心して大学へ行けるような金が欲しくて、資産家の老婆の家へ家宅侵入・窃盗を行なうが、老婆に見つかり衝動的に殺人を犯してしまう。そのために、直貴は「強盗殺人犯の弟」という目で見られ続け、就職も何もかもできない。
ただ、小さな幸せが欲しいだけなのに、そのつかんだ幸せのカケラを本当の幸せに変えようとするとき、「強盗殺人犯の弟」ということがバレてしまうのだった。その度に彼の想いは揺れる。公表、隠蔽、絶縁、寂寥、哀憐と…。

なかなか難しい演技を要求された映画でした。

「言葉にできない」の後に、最後を飾るのが高橋瞳の「コ・モ・レ・ビ」でした。

悲壮な運命にも木洩れ日のような希望を見出す映画でした。

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