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2009年10月

阿佐ヶ谷Jazz Streets 2009、一日ジャズを満喫- その3

そして最後に見に行ったのが、阿佐ヶ谷聖ペテロ教会で行われた北浪良佳ボーカルユニットのライブ。なんといっても教会の中、とっても神聖な気分です。そして北浪良佳(vo)の他にメンバーはギターとハモンドオルガン! 教会にそのハモンドオルガンを持ち込んだのは、金子雄太(org)。これが教会の音響にぴったり。

北浪良佳も神戸から招待された美人で実力のある歌手、お話を聞いていて大学で声楽を学んできたということで、しっかりとした歌唱と色っぽい表情で観客を魅了していました。
最初の選曲は、アヴェマリア。それと大学で学んだクラシックも披露、もちろんジャズのスタンダードもうまいし幅広いレパートリー。
遅く席についた割に前のほうの席にもぐりこめたので、彼女の歌と表情・醸し出す雰囲気を堪能できました。

ギターの馬場孝喜(g)もテクニックが素晴らしかったです。若いのですが、基礎がしっかりしているのか聞いていて安心感がありました。 これから大きく活躍すると思いますね。

長々と阿佐ヶ谷Jazz Streetsの感想を書いてきましたが、このイベントはお勧めです。来年も時間を作って参加したいと思っています。 (end)

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終盤の絶妙手が光った戦い、NHK杯屋敷伸之九段対佐藤康光九段

NHK杯屋敷伸之九段対佐藤康光九段、屋敷伸之九段はB級一組順位戦では3勝5敗、佐藤康光九段はA級順戦で4連敗と苦戦中の二人。二人とも実力者中の実力者だけに、近況を心配していたのですが画面に映る二人は精悍な様子、順位戦後半には帳尻を合わせてくるのではないかと思います。
 
この対戦、序盤早々に両端を付き合った後に相横歩取りに。この端歩を突き合うだけで、定跡の教科書にのっている不成立の変化手順が成立することになってしまうということで、お互いに序盤で長考に沈みます。
この短い持ち時間でこのような変化に持ち込むのは、流石に二人とも研究を積んでいる証でしょう。

戦いは、中盤に入り先手の屋敷九段の攻めが成立しましたが、佐藤九段も最善の応酬。際どい終盤に入った局面で佐藤九段の鬼手、桂馬のただ捨て、△5六桂!
これが強烈で、一気に先手の王を追い込み勝ちきりました。

流石に見ごたえのある将棋でした。

[REF] NHK杯屋敷伸之九段対佐藤康光九段棋譜

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阿佐ヶ谷Jazz Streets 2009、一日ジャズを満喫 (その2)

102420091512次に行ったのが、細田工務店のロビーフロアでの小田陽子&エスタシオン(ESTACION)というボーカルユニット。小田陽子はこの阿佐ヶ谷Jazz Streetsの皆勤賞の15年連続の出場とのこと。明るい性格で満員の会場を沸かせていました。ブラジル音楽やラテンも歌って幅広いですね。
特にジャニス・イアンの「わが心のジェシー」を弾語りで聞かせてもらって時間を逆戻りさせてもらいました。
会場の屋根が低いのに、満員の会場に響かせるために大音量だったのですがそのたる音響が今ひとつだったのが少し気になりました。 
 
続いて今回一番注目していた峰厚介(ts)「フォーサウンズ」グループ。板橋文夫(p),井野信義(b),村上寛(ds)という伝説の名グループの一日限りの演奏です。(今年の夏ピットインで板橋文夫(p)片山広明(Ts)吉田隆一(Bs)立花秀輝(As)井野信義(B)小山彰太(Ds)というグループの演奏は聞いていますが)
会場の産業商工会館に行くと、このグループお目当てのたくさんの人、ですが会場に入る前に会議室のようなところで待機させられています。
どうもリハーサルが長引いているようで、結局会場に導かれたのは20分遅れ、そして演奏開始したのが30分遅れでした。それだけこの「フォーサウンズ」グループ、万全を期して望んだんでしょう、素晴らしい演奏でした。このグループ、現在の日本のジャズシーンでは最高峰のグループと思います。各人のテクニックが凄いですし、その中でも歌心をしっかりと持って観客に聞かせます。期待通りというか期待以上の熱演で、実は一回目だけではなく二回目の演奏も続けて聴いてしまいました。(おかけで予定していた他のライブはキャンセルに)
おまけに、板橋文夫のライブDVDも買ってしまいました。北見での演奏でNorth Windというソロピアノライブ、じっくりと聞いてみたいと思います。

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阿佐ヶ谷Jazz Streets 2009、一日ジャズを満喫 (その1)

102420091510阿佐ヶ谷Jazz Streets 2009に行ってきました。
12:40頃JR阿佐ヶ谷駅のホームに着くと既にジャズのBGMが、そして駅前にでんと構えるチケット売り場のブース。可愛らしいお姉さんがチケットを売っていますが、こちらはローソンで前売り券を買っていたためパンフレットだけいただいて、いざ会場へ。パスポートというチケットを持っていると当日のパブリック会場での演奏が自由に楽しめるのです。もちろん街のいたるところで無料の(または投げ銭の)演奏もしています。
 でもやっぱり本格的に楽しむには、注目のプロの演奏が聞けるパスポートがお勧めですね。
阿佐ヶ谷駅の周辺、歩いてほとんど数分程度に会場が点在していて、その会場ごとに出演者と時間が決まっているので、お目当てのライプを目指して移動して楽しむんですね。

まず目指したのが13:00からの、野口迪生(ds)カルテット「Jazz for Children」。会場が、ザムザ阿佐ヶ谷。このザムザ阿佐ヶ谷って一体何?? 石づくりの階段を下りていくとそこは古材と土壁でできたシアター。閉塞感のある閉じられた空間に木とコンクリートの境界、否がおうでもライブに熱中する仕掛け。それに観客席が急なスロープになっていて見下ろすステージの演奏家の動きがくっきり見えます。
この野口迪生カルテット(吉田賢一-Piano,成重幸紀-Bass,宮野祐司-Sax)のJazz for Children、タイトル通りとなりのトトロやもののけ姫なんかの曲をジャズにアレンジしているのですが、ジャズフリークが聞いても中々のアレンジ。日本発アニメの曲が将来スタンダードに残っていくという可能性を示す印象的な演奏でした。
野口さんによると、このタイトルのCDを発売してから二回目の演奏とか。初演は吉祥寺自然公園だったので、目の前で子供が踊りだしたり芝生で寝そべっているカップルがいたりという雰囲気だったんだとか。
今回のようなコアなジャズファンの前では初の演奏だったんですね。いやぁダンディなメンバーの繰り出すNew Standard、新しい流れを示すおじさんたち(17年余りホテルオークラで世界中からのお客さまを魅了してきた吉田賢一トリオ+宮野祐司-Saxですから筋金入りだけど)、若者も負けていられませんね。

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思い出した、斎藤次郎・元大蔵事務次官って、あのノーパンしゃぶしゃぶ事件で辞任した人

日本郵政の西川善文社長の後任に斎藤次郎・元大蔵事務次官が内定したと聞いて、どこかで聞いた名前だしテレビに映る顔を見ても見覚えがあると思っていたのですが、思い出せずにいました。

ふとしたことから、もしかしてと思い、思い当たるキーワードでネットを調べてみたら、わかりました。

ミスター天下りか、ミスターはロクなのがおらんなという記事で、ほんの少し前のwikipediaには、斉藤次郎さんは下のような記載になっていたんですね。

wikipedia 斉藤次郎
1993年6月 - 事務次官。ノーパンしゃぶしゃぶの接待を受け、1995年退任
1995年 - 旧大蔵省 財政金融研究所 顧問(天下り)
1995年 - 旧大蔵省 社団法人研究情報基金 理事長(渡り)
1995年 - 旧大蔵省 財団法人国際金融情報センター 顧問(渡り)
2000年5月 - 東京金融先物取引所理事長就任(渡り)
2004年4月 - 東京金融先物取引所株式会社化に伴い社長に(渡り)
2009年10月 - 民主党により日本郵政社長に内定(渡り)

それが今日確認したところ、

wikipedia 斉藤次郎
1993年6月 - 事務次官。1995年退任
1995年 - 旧大蔵省 財政金融研究所 顧問
1995年 - 社団法人研究情報基金 理事長
1995年 - 財団法人国際金融情報センター 顧問
2000年5月 - 東京金融先物取引所理事長就任
2004年4月 - 東京金融先物取引所株式会社化に伴い社長に
2009年10月 - 民主党により日本郵政社長に内定

あのノーパンしゃぶしゃぶという歴史に残る事件で退任し人だったんですね。それ以降も天下り・渡りというキーワードで語られる人物、あれっこれって民主党が見直ししようとしている制度だったんじゃないかなぁ?

まあwikipediaも、今回の斉藤氏起用を機に、氏の栄えある経歴をなんとも味気のない表現に変えてしまったんですね。それにいつもなら低俗なマスコミも斉藤氏の紹介で一切ノー**しゃぶしゃぶという言葉は使わない大人の報道だったので、思い出すのに時間がかかってしまいました。

鳩山由紀夫首相は「斎藤氏は大蔵省を辞めて14年たっている。14年たった方を『脱官僚』だから駄目だと言うのか、という思いがある」と述べ、「天下り」批判は当たらないとの考えを示したんだけど、以降の天下り・渡りといった身体検査をしなかったということはないでしょう。

小沢一郎幹事長との関係が深い斉藤次郎元大蔵次官を、日本郵政次期社長にしたということで、郵貯の巨額マネーの一部が小沢一郎幹事長ファミリー・企業に流れ込んでいくんですね。岩手県、ばんざい!

民主党も困ったものです。

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神々の乱心 : 松本清張


神々の乱心を読み終えました。といってもこの作品は松本清張さんの遺作で、未完の小説です。文庫本で上下二冊に及ぶ大作ですが、物語の最後の部分が書き終えられずに世を去ってしまいました。
しかしながらこの小説を連載していた週刊文春の編集者・藤井康栄さんに大よその結末を話していたようで、そのインタビューも併せて読むとほとんど完結した小説として味わうことができました。
 

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。特高課第一係長・吉屋謙介は、自責の念と不審から調査を開始する。同じころ、華族の次男坊・萩園泰之は女官の兄から、遺品の通行証を見せられ、月に北斗七星の紋章の謎に挑む。

藤井さんによると、この小説は松本清張さんが若いころから構想を練っていたようで、いつもながらの緻密な取材と時代考証を重ねていて、読者を昭和初期の独特な世界へひきこみます。
捜査とともに事件は大きく展開し、新興宗教・皇室・満州・阿片・陰陽道・卑弥呼といったキーワードが現れる時間・空間・階級に渡る壮大な広がりを見せます。

なおこの小説は、原武史さんによって松本清張の「遺言」という本で解説されているようで、それを読まれた六条亭の東屋さんによると、月読命(ツクヨミ)を祭神とした「月辰会」は、実はツクヨミが秩父宮に擬せられるとともに、昭和天皇の皇位を秩父宮がつぐことを画策して、皇室の女官に近づき、いずれ二・二六事件をモデルにしたクーデター事件がクライマックスになったという推論があるようで、これは清張による近現代史分析の遺言と考えられるとのことでした。

生前氏の講演会を近江八幡市で聞いたことがありましたが、冷静に時代を見据える洞察力は説得力があり惹きこまれました。その時間を思い出しつつ偉大な小説家、歴史家の清張さんの作品に触れる喜びを感じる作品でした。

松本清張の「遺言」も引き続き読まなければいけませんね。


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時間差攻撃奏功、NHK杯将棋: 行方尚史八段vs阿久津主税七段

序盤からお互い考え込む異様な雰囲気で始まった相掛の戦い、後手の行方尚史八段が角道を止めたまま横歩を取るという強気の変化に入りました。これは見ていて興味深い変化で十数手目で未知の局面に突入しました。
阿久津主税七段は、昨年度の朝日オープンで念願の初優勝。どちらも好調の実力者同士の白熱した力将棋は久しぶり、飛車角が華々しく飛び交う戦いで一手のミスが致命傷になりかねません。持ち時間の短い将棋でこのような戦いに持ち込む二人はなかなか大したものです。

そして中盤、矢内理絵子さんが指摘した角切りを阿久津七段が敢行。これが後手の意表をついた時間差攻撃(謝った歩を一手貯めて突き出す)でした。考え込む行方八段。しかしながら必然の飛車角交換、直後の▲6五桂が味がよく、攻めと王の退路を広げる一石二鳥の手。

この手が決め手になってしまい先手の阿久津が押し切りました。(詳細手順は、初手7六歩さんブログに)
感想戦では▲1六歩に対して△3五歩と突いておくべきだったか? というコメントでした。また最終盤△4四銀とかわさずに、△5九金から王手王手で迫るのもなかなか面白い変化があり実戦ではどうなったかわからなかったようです。
短手数ながら見ごたえのある戦いで久しぶりに相掛将棋を堪能できました。

[REF]
NHK杯将棋, 行方尚史 vs 泉正樹 (2008年6月15日)
NHK杯将棋, 行方尚史 vs 田村康介 (2008年9月28日) 
NHK杯将棋 広瀬章人5段 VS 阿久津主税6段 (2008年12月14日)
第1回朝日杯将棋オープン戦準決勝 阿久津主税vs行方尚史(2008年2月9日)

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小川洋子『妖精が舞い下りる夜』

小川洋子さんの小説を断片的に読んでいましたが、今回初めて彼女のエッセイを読んでみました。『妖精が舞い下りる夜』という素敵なタイトル。書きたいと強く願った少女が成長しやがて母になり、芥川賞を受賞した日々を卒直にひたむきに綴り、作家の原点を明らかにしていくという内容。
彼女の文章は繊細で人寄せ付けない強さや曖昧さを排除するような論理性も持ち込んでいます。その強さと静かなる情熱を垣間見るようでした。

レースの模様を決定づけているのは、材料の糸ではなく、糸の通っていない空洞の部分なのだ。つまりわたしは、見えないものを見ていたことになる。

 小説と関わっている時も、同じようなことが起こる。今わたしが心を突き動かされているのは、言葉そのものによってなのだろうか、その向こうに透けている、言葉にできない空間によってなのだろうかと、混乱に陥ることがある。

 小説を書いてゆくうえで、ある一つの言葉を選ぶということは、他の無数の言葉を捨てるということだ。ある一場面のその一瞬を表現するのに、どの言葉を用い、どの言葉を書き記さないでおくか、わたしはいつも選択を迫られている。ある時は無意識に、ある時は苦心して何かを選んでいる。選択の連続によって書く作業が進んでゆく。しょっちゅう、選び方を間違えてはいるのだが。

 選ばれた言葉たちは輪郭を作り出し、切り捨てられた言葉たちは空洞を生み出してゆく。この二つの作用は、レース模様の表と裏のように、優劣なくイコールで結ばれている気がする。空洞だからと言って、形あるものに劣るわけではない。

小川洋子『妖精が舞い下りる夜』角川書店,1993.7,P.15

一つの言葉を選び他の無数の言葉を捨てるという行為、書くという行為を遠い視点で見つめる彼女、その行為を続けるにあたっての拠り所も紹介しています。

愛の生活」という金井美恵子さんの作品は彼女の座右の銘とか。言葉が出てこない時にパラパラっとめくってヒントを得るそうです。
また書き続けていることでいろんな人との素敵な出会いも紹介しています。
シュガータイムという作品を書いた時、すばらしい挿絵をかいていただいた斉藤真一さんという画家さんやそもそもシュガータイムという作品名をつけたもととなった元祖シュガータイムの佐野元春さんとのご対面・お話。

深い思いで書き綴りつつも実はごく一般的な日常生活をしている、そんな断片を紹介する楽しいエッセイ集でした。

[REF] Panasonic Melodious Library by YokoOgawa


 

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第一局から白熱の名局、竜王戦渡辺竜王が比叡山で凱歌

予想にたがわぬ名局でした。一日目同様攻めを主眼に打開を図る先手森内に対し、飛車先が切れていることを主張し決め手を与えずに受け中心に応対する渡辺。
中盤ズバリ3四で銀をタダ捨てして△3五歩と突いたのが図の局面。重厚な攻めを得意とする森内にしては大胆な捌きです。△7五歩が来る前に、4四の拠点を生かして攻め切ってしまおうという一手で、普通に思える同銀の応対ですと、▲4三歩成△同金▲2二角成△同玉▲4三飛成の筋が見えています。

Ryuou200910141_73_2

ここで、渡辺の指した手が△5五銀! さっきもらったばかりの銀を中央に打ち据えます。控え室の誰もが予想しなかった意表の一手。対する森内も予想していましたといわんばかりに平然と▲3四歩と進めます。
このあたりが第一の山場で、お互いの読みが白熱していました。

それ以降終盤も両者秒読みに追われて指すきわどい戦いでした。このあたりは,棋譜をじっくりと味わっていただきたいと思います。
森内に勝ちの場面もあったようですが、最後は渡辺が振り切り凱歌を上げました。
第一局から本当に見ごたえのある戦い、堪能させていただきました。

勝利の記念に、「渡辺明竜王、ワイド中継に登場」をアップさせていただきます。

二局目以降も熱戦を期待しております。

[REF] 詳細棋譜・手順 by 柔らかい手~個人的将棋ブログ

竜王決定七番勝負激闘譜(第17期)森内俊之竜王 vs.渡辺明六段 

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第22期竜王戦七番勝負第1局、比叡山延暦寺にて始まる

個人的には、昨年の対羽生戦よりも注目している渡辺明竜王vs森内俊之九段の七番勝負が、地元滋賀県の比叡山で始まりました。
なんで比叡山?という気もするのですが、やっぱりパリよりも将棋には似合っていますね。ただ渡辺竜王にとっては少し鬼門のようです。というのも比叡山に車で上がるには九十九折で竜王は車酔いをしやすいんだとか。出町柳方面から京福電鉄のケーブルカーで登頂するルートもあるんだけどと余計なお世話まで考えてしまいました。
まぁ前夜祭の様子などを写真で見ると二人とも元気で闘志満々のようで安心しました。

さて第一局の流れですが、角換わりの同型になる流れの途上で先手森内俊之九段が▲2五歩と飛車先を伸ばしてさらに▲6六銀と積極的に駒を進めていきました。
この辺り定石から変化する流れは森内の想定路線と思われます。対する後手の渡辺明竜王は、岐路の局面で駒を引く応対。角換わりは受け切れるという力を誇示するような対応。一例が図の6三銀引きです。

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さらに封じ手直前に△5二銀ともう一度引いた手もなかなかの好手ということで、一日目は互角の別れのようです。
どうもこの対局の流れですが、2009年2月22日のNHK杯での二人の対局"野に下った森内の絶品の強さ光る"に似ているように思えます。ほんの少しの疑問を果敢に咎めようと居玉のまま急戦矢倉で先攻した森内そして凌ぎに回る渡辺。細かい駒の利きと大ゴマの派手な動きが織り成す激しい熱戦でした。
その連想から否が応でも明日の進行が気になります。比叡の夜をゆったりと過ごして、白熱した戦いを期待しています。

Ryuou200910141_50_2

立会 福崎文吾九段
解説 藤井猛九段
記録係 竹内貴浩三段

ついでに、食べ物では牛タン・ムール貝・エビフライが好きという森内俊之九段のインタビュービデオ(08年のビデオ)がありましたので熱戦のサイド情報にアップしておきます。


by 無料動画辞典

さらにクイズでアタック25にも出演していたようで、貴重な映像がありました。

by 無料動画辞典

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ヴォーカル・グループAji @ 日比谷パティオ

有楽町から東京駅の間のストリートは再開発されていてブランドショップが立ち並ぶお洒落な通りになりましたね。その一角に日比谷パティオというグリーンな色彩の癒し空間があります。
どういういきさつで出現した空間かわかりませんが、効率一辺倒のTOKIOとは一味違うそのスポットは都会のオアシスのようなのです。
今回たまたま通りかかったとき、綺麗なアカペラのハーモニーが...思わず立ち寄って聞き入ってしまいました。
ヴォーカル・グループAjiという男性グループ。若い女性たちが聞き入っていました。キレイなハーモニーでルックスもなかなかな彼ら、早稲田大学のアカペラサークル出身だとか。ゴスペラーズも同じサークルの出身だということです。
サイモンとガーファンクルの明日に架ける橋といったカバー曲やオリジナル曲で30分ほどのミニコンサートを楽しみました。
その中でも一番聞き入ってしまったのは、プリンセス・プリンセスのMのカバー。彼らの声質にピッタリで日比谷の空にそして通りがかった人たちの心に響き渡ったのです。

懐かしいこの名曲、時計の針を巻き戻される思いでした。東京の一日を楽しみました。

PS. 徳永英明、松浦亜弥、いきものがかり三人によるカバーも素晴らしいです。

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NHK杯将棋, 阿部隆八段vs先崎学八段

対戦成績では、圧倒されていた先崎八段が圧勝しました。苦手意識を振りほどいたのではないでしょうか。
内容は、先崎八段の振り飛車に阿部八段が右四間飛車という二人には珍しい変化を見せたのですが、中盤の入口あたりで阿部八段の角を覗いた手がかなりまずかったようで、たちまち大差がついてしまいました。

番組終了まで30分以上も残して阿部八段が投了せざるを得ない先崎の見事な収束。感想戦でも阿部八段のぼやきが多かったですね。
 
棋譜の流れ⇒[将棋]NHK杯先崎八段対阿部八段(初手7六歩さん)

[REF] 阿部隆八段vs先崎学八段棋譜

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民主党鳩山由紀夫氏 "A New Path for Japan"

鳩山由紀夫氏のNew York Timesへの投稿記事A New Path for Japanが話題になっています。リンクしておきましょう。
 

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未知の戦い制す 深浦王位が3連覇

 深浦康市王位が、三連敗から四連勝という将棋界史上二回目(初は渡辺竜王vs羽生善治名人)の大逆転劇で王位タイトルを守りました。
その最終局、今期初めての横歩取りで素晴らしい名局でした。展開・棋譜は「柔らかい手~個人的将棋ブログ」さんが"何という見応え。。王位戦最終局、制したのは深浦王位!"という記事で詳細に記述していただいています。
rtfも会社でネット中継を観戦しながら仕事をしていたのですが、仕事が全くはかどらず青くなりました。
大盤解説会も好評だったようです。参加できる人がうらやましいかぎりなのですが、そのうらやましいひとり「即席の足跡《CURIO DAYS》」さんが参加されてこちらも楽しい記事で紹介していただいています。藤井九段の解説で聞き手は熊倉女流初段というトレンディなペアで楽しかったでしょうね。

深浦康市王位のことは、「シリコンバレーから将棋を観る」の中で梅田望夫が一章を割いて紹介しています。(第四章 棋士の魅力--深浦康市の社会性)
その中の会話で、三十代半ばになっても向上心を持ち続けている理由を梅田が質問した場面で深浦は「ちょっと偽善ぽくなりますけど地元の期待というのは大きいかな。『故郷』という部分が羽生さんらと違うところかなと」と答えています。
彼の郷里・佐世保への思いは本当に強く、そして今回の七番勝負の流れを大きく変えたのもその佐世保対局でした。三連敗で迎えたその対局は彼本来のファイターとしてのメンタル力を沸き立たせたと思います。
同「シリコンバレーから将棋を観る」の中で「羽生さんと素手で喧嘩したら勝てると思う」と発言。真意を問う梅田に彼は「勝てるものがひとつでもある、人間としてどこか勝てるものがあれば全然怖いことじゃないか、そういう気持ちが大切だと思って」と答えている。
今回の相手、木村一基八段は彼にとってはファイティングスピリットを発揮しにくい相手だったのかも知れません。その燻っていた意識を表層に呼び起こしたのが故郷だったのではないでしょうか。(昨年の佐世保戦では対局の翌日に同窓会を行ったと将棋まるごと90分のインタビューの中で答えていますね)

最終局を終えて深浦康市王位は、「後手の飛車の威力が大きいので、苦しい将棋でした。勝ちになったと思ったのは、入玉して詰まない形になったところ。三連敗の時点ではかなり厳しかったですが、四局目以降は粘り強く戦えました。」と答えています。暗に三局目までは淡白な戦い方だったともとらえられます。
 敗れたとはいえ木村一基八段の戦いは見事。「七番勝負は最初は流れが良かったですが、勝ち切れなかったので残念です。」
羽生とは対極をなす深浦の戦い、将棋界の幅を広げる勝利だったと思います。

深浦康市王位(37)に木村一基八段(36)が挑んだ将棋の第五十期王位戦七番勝負の最終局は三十日、深浦が接戦を制し、タイトルを堅持した。三連敗から四連勝は、タイトル戦では渡辺明竜王が羽生善治名人を破った昨年の第二十一期竜王戦に続き二度目。三連覇を大逆転で成し遂げた。誕生から半世紀を迎えた節目の棋戦にふさわしい、名勝負だった。   木村が小声を発して頭を下げ、投了を告げると、深浦はコップの水を飲み、大きく息をはいた。紅潮したままの険しい表情が、戦いの激しさを物語っていた。  序盤は今期初めてとなる横歩取りの戦型で駒組みが展開。木村は5五角(四十手目)と打って戦端を開き、5五同飛(四十六手目)として大駒を入手した。  ここまでは実戦例があったが、7五歩(四十七手目)から未知の戦いへ。難解なまま推移する将棋を解き明かそうと、控室に詰め掛けた棋士たちが知恵を絞った。「深浦優勢だが予断を許さない」(渡辺竜王)、「先手の攻めは薄い」(勝又清和六段)と判断も分かれた。副立会人の飯野健二・七段は「第五十期の最終局にふさわしい大激戦。両者が持っている力を振り絞っている」と戦況を見つめていた。  最終盤に入っても両者とも決め手が見つからない形勢不明の戦局のなか、深浦が玉を安全地帯に持っていき、後手玉を追及。木村を投了に追い込み、二カ月半にわたる熱戦に終止符を打った。  渡辺竜王は「竜王戦に続いて二年連続大逆転が起きるなんて不思議。木村八段にもチャンスはあったと思うが…。とても難しい将棋だった」。

[REF]
- [将棋] 「プロへの道」(深浦康市著)
- 「シリコンバレーから将棋を観る」を読み終えて、そしてグローバルへ

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佐原、伊能忠敬、東薫「叶」を散策

千葉は奥が深いです。

前々から気になっていた小江戸と呼ばれている佐原、伊能忠敬の生誕地ということもあり興味をひかれその記念館を目指して行きました。
観光地に行くとまず駅に行くのですが、いやぁ趣のある駅です。大きな紺地に白字の暖簾が風流、これからの散策に期待を抱かせます。

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そしてまず向かったのが伊能忠敬館。生家(と言っても彼は婿養子)が川を挟んで隣り合っていて、旧記念館がその敷地内にあったのですが、手狭で充分な展示ができないでいたということで、佐原のある資産家が3億円を寄付して出来たのが、新たな伊能忠敬館だそうです。

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立派で展示も面白かったです。彼の作った地図に私の故郷も乗っていました。当時は蝦夷にはアイヌしか住んでいなかったと思うのですが、なぜかしっかりと地名(といってもカタカナでしたからアイヌから聞き取ったのかもしれません)が乗っていて感動しました。

また意外だったのですが、「佐原に東薫という銘酒あり」ということで酒蔵ツアーも出来ました。ここは、その筋では著名な酒蔵のようで全国的に有名なのだそうです。
まず蔵内に鎮座する神棚。この神聖な部屋で酒造りのうん蓄を受けます。
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次に二階の板の間。丸い蓋が等間隔に並んでいますが、そこが酒樽の上口。ここを開けてお米や他の材料を入れたり発酵させる作業をするんですね。
 
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一階におりると並んでいる酒蔵、この上が二階の上口につながっているんです。

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ここの銘酒「叶」というトップブランドをツアー後試飲させていただいたのですが、これがまた最高。米を30%まで研いで(削って)厳選して作るという贅沢なもの。
ズシッと喉と胃に重みを感じさせる渋さが素晴らしかったですね。
高かったけど記念に買ってしまいました。

いやぁ佐原、思ったよりも楽しい散策を楽しめるスポット、日本再発見でした。

    

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