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論理的なハズなのになんでこんなに自由なんだろう、久保新王将誕生

第59期王将戦七番勝負の第六局、82手で挑戦者の久保利明棋王(34)が羽生善治王将(39)を破り、4勝2敗で王将位を奪取しました。
佐藤康光九段と競い合っている進行形の棋王位もあわせ二冠。
 
この王将戦七番勝負は、石田流三間飛車とごきげん中飛車のテーマを深く掘り下げたシリーズでどの対局も魅せる戦いでした。

将棋って本当に自由なんだ、そんなことを見る人達に実感させた七番勝負だったと思います。勿論将棋でどんな指し方をしても誰にも迷惑はかけないし、世の中を混乱に陥れるわけでもありません。まぁ年長者を相手に初手から端歩を突いたりして怒りをかったりすることはあっても、その程度です。

絵画や音楽だって自由でしょ、と一くくりに考えるかもしれませんが、将棋はあくまでも勝負事、それも戦略や理論的な構想で裏付けられていて運の要素は極力排除されています。そのためある局面での指し手の選択肢は狭まっていくと思われるのですが、このシリーズの両対局者は課題局面での自由な発想を示しました。
さらにその変化から広がる異質な世界、ファンタジックな異次元の世界は将棋の奥深さを垣間見せたのです。
限られたマス目の中でこんなに戦い方の幅の広がり・自由さを繰り広げる将棋、その右に出るもの(単なるゲームだけではなく)はないんじゃないでしょうか? そんなことを改めて思い知らされシリーズ、歴史的な熱戦譜だったと思います。

強い子供を相手に手を抜かずに真剣で指していた三年前の久保八段、大きく開花、渡辺竜王とともに来期のA級リーグ戦も大いに楽しくなります。

[REF] NHK杯将棋 羽生善治名人 vs 久保利明八段、一日に二回負けた日-- 2009年3月8日

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コメント

はじめまして。 無風凧(むふうかい)です。
トラックバックのお申し込み、ありがとうございました。さっそく、登録させていただきました。

blogタイトルの、 Return to Forever は、チックコリアから取られたのでしょうか? そのあたりの趣味もあっていそうです!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

無風凧 拝

投稿: 無風凧 | 2010年3月19日 (金) 13時01分

無風凧さん

こんにちは、コメントありがとうございます。またトラックバック登録ありがとうございます。
タイトルはご想像のとおりです。これからも気ままに書いていきますのでご懇意にお願いします。

投稿: rtf | 2010年3月20日 (土) 11時53分

 将棋には自由はないです。ただ可能性はあるので、ケトルシステムはじめとして、引き続き追いたいです。

 振り飛車党の二冠王は、いつ以来のことでしょうか?
その期間の長さと石田流等の華を考えた時、
久保さんは将棋界の大スターになったといえるでしょう。A級での活躍を夢想すると、振り飛車党ではないものの、胸躍ります。

投稿: けとる | 2010年4月 4日 (日) 20時12分

けとるさん、

将棋に自由はないかもしれませんが、自由さを感じさせます、感覚的ですが。

ケトルシステムも独創的ですね、是非深く研究してください、期待しています。

投稿: rtf | 2010年4月 4日 (日) 21時30分

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受信: 2010年3月19日 (金) 01時14分

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