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加來アマを振り切る、第41期新人王は山形出身の阿部四段!

将棋の新人王戦は新しい感覚の将棋が見られ近年ある意味棋界の注目棋戦であり、優勝者もその後大きく飛躍しています。今年はさらに東北山形酒田市出身の阿部健治郎四段と加來博洋アマという組み合わせの妙もあり、仕事中もiPhoneで差し手をチェックしていました。
一勝一敗で迎えた決戦の第三戦、後手の加來アマは変形「坂田流向かい飛車」を選択、力戦に持ち込みます。
阿部四段は、後手の乱戦志向に神経を尖らせながらも徐々に王を固め、あわよくば穴熊にもと堅さでは負けないというプレッシャーを与え、後手の攻めを催促します。
このあたりのバランス感覚が決勝まで勝ち上がった実力なのでしょう。
その▲9八香の瞬間、玉形に柔軟性を持たせ攻めの体制を整えてきた後手が△3五歩と戦いの口火を切ったのですが、待ち受けていたように先手は最強の応酬を見せます。ボクシングのカウンターのようなリスクを最小限にしつつ相手に攻めさせ徐々にダメージを与えていく、そんな中盤が続きます。
そして終盤、細い攻めを続けて王の囲いが薄くなった後手陣に突然▲7三銀とタダ捨て、観戦していたプロの面々も驚く強攻、それが一気に後手王を追い込みました。なんと数手後には受け無しに。頭をかかえる加來博洋アマがモニターに痛々しく映ります。挑むアマを撥ね付けプロの厳しさを証明した映像でした。
とはいえ加來博洋アマの定跡にとらわれない独特の差し回しが新鮮でした。山形酒田市出身の阿部健治郎四段には宮城から輩出した中原誠名人のように、大きく活躍してもらいたい注目新人です。

[参考] 棋譜の流れは柔らかい手~個人的将棋ブログに詳しいです。


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