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よど号ハイジャック事件 40年目の真相

1970年3月31日、JAL351便がハイジャックされた通称「よど号事件」。 日本で起こった初めての飛行機乗っ取り事件に、全国民が固唾をのみ、事件発生から 解決までの122時間、テレビにくぎ付けとなった。

今日のテレビ朝日の特番「よど号ハイジャック事件 40年目の真相」は、40年を経ていくつかの真相が明らかになったことも報告されていて、大変興味深い番組となった。

一番衝撃的だったが、燃料補給のため板付空港に到着していたよど号が、離陸を阻止しようとする日本政府を振り切り平壌を目指して飛び立ち、それが途中で目的地を金浦空港に変えて着陸した経緯の謎にKCIAが絡んでいたという事実だった。

2005年に公開された韓国の機密文書では「老獪な石田機長の独断だった」と結論づけ、韓国側の関与を否定しているのが公式見解だったようだが、実際に偽装誘導した管制官が真相を証言していた。

「あの日、私がよど号を金浦空港へ誘導した。KCIA部長から『北朝鮮と偽り、必ず金浦空港へ着陸させよ、これは大統領の意向だ』と命令された。 わずかでも私のコンタクトが遅れていたら、よど号は北朝鮮に奪われていただろう。」  さらに、平壌管制になりすました生々しい交信記録を独自入手。一歩誤れば非武装地帯を横切り、北朝鮮の対空砲の餌食。息詰まる上空1万フィートの攻防戦とは? 「こちらは平壌管制だ。周波数を134.1へ変更せよ。方位270度、左旋回せよ。」  そして、背後で作戦を指示していた元KCIA部長や空軍基地管制団長らが、ついに重い口を開いた。当時の韓国当局トップが明かす40年目の新事実とは? 「共産主義者が乗った飛行機が韓国上空を通過するのは、どうしても許せなかった。 よど号にハイジャック犯だけが乗っていたら韓国上空で撃ち落していただろう!」

石田機長と韓国管制官との生々しい交信とその記録、リアルタイムの二人の機微の効いたやりとりが、よど号の命運を変えていった。
もしよど号がそのまま乗客を乗せて平壌に着いていたら、この昭和の大事件の結果は大きく変わっていったのだろう。

その乗客のひとりに、日野原重明さんがいた。政府高官が身代わりに乗り込み、人質の開放が告げられるころになると犯人たちと人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていたという。ストックホルム症候群と言われる状況のようで、肩を組んで「インターナショナル」を歌う犯人達と唱和する人もいたという。

40年を経て、未だに北朝鮮に住んでいる犯人たちの生々しい肉声も興味深く、近年稀に見る重々しいドキュメンタリーだった。

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