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苦節三年、森内九段がA級最終戦を制し名人戦七番勝負に名乗り

第69期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終9回戦全5局は2日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で一斉に指され、森内俊之九段(40)が7勝2敗で羽生善治名人(40)=棋聖、王座=への挑戦権を得た。羽生名人と森内九段はともに永世名人の資格をもつ。有資格者同士による名人戦七番勝負は25年ぶり。4月7、8日、東京都文京区の椿山荘での第1局で幕を開ける。

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 挑戦権の可能性があった森内俊之九段と渡辺明竜王、勢いから渡辺竜王が少なくともプレイオフに名乗りを上げるのではないかと見ていましたが、歴代名人の一人丸山忠久九段(40)が名人位の厳しさを示し、A級を一気に通過して名人に挑む高速路線に、見事ストップをかけました。
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 野に下った森内九段の怖さというものを以前指摘させていただきましたが、苦節(?)3年、さすがです思ったよりも短期間で大舞台に舞い戻ってきました。
最終戦で戦った久保利明二冠(35)とは、ここ10局の対戦を見ますとほとんど勝てていなかった相手だったんですね。森内九段としては、珍しく苦手な相手だったのですが、本来の粘り強い攻守を披露、難局を勝ちきりました。(そういえば2008年の近鉄将棋まつりも森内さんと久保さんの記念対局でした)
 驚いたのは、終局後のテレビ画面で見せた疲労の様子。勝利のうれしさが全く見られない疲労困憊の表情、この一局が計り知れない重い戦いだったことを垣間みせました。

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 ファンとしては、もうひとりの渡辺竜王にも勝ってもらい、森内-渡辺のプレイオフを見てみたい気持ちもありました。
例えば二年前のNHK杯将棋準決勝、新旧二人の対戦は一歩も引かない火花が散る急戦矢倉、見ごたえのあるリング中央での打ち合いで視聴者を堪能させた一戦、そのような一局で雌雄を決する一局を期待していました。

来年度こそ、竜王が順位として二番手、本命になり名人に挑むべく期待してやみません。

またA級陥落となった、木村一基八段/藤井猛九段。お二人とも個性的な戦いでファンの多い人気棋士、特に木村八段は先日の朝日オープンで優勝しており、上潮ムードだったのですが、A級戦は一味違う勝負なのですね。A級から外れるのは惜しいお二人ですが、すぐに戻ってこられることを期待しています。


4月からの七番勝負、積年のライバルであり永世名人同士、重厚で重層な戦いを見せてくれることを期待しています。

[参考] 直撃インタビュー! 森内俊之九段


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