文化・芸術

マイセン磁器の300年展

Vvvvサントリー美術館で開催されている「マイセン磁器の300年展」に行ってきました。平日でしたが、多くのお客様が来られていました。マイセンというブランドとその歴史が丁度300年になるということで見事なコレクションが披露されるということで期待が高かったと思います。またNHKの日曜美術館でこのマイセンの特集が柿右衛門さん出演で放映されていたことも集客を高めていた一因と思います。
なにしろ、日本や中国は陶磁器のお膝元、このマイセンも元々中国の白磁器を模倣することを目指して研究を重ねた結果、技術を確立し今に至っています。青は藍より出でて藍より青しではありませんが、アジアの技術を基盤に欧州独自の技術・文化を盛りこんでつくりあげたのがマイセンワールド、展示品を見ていて陶磁器の世界にドイツ的な分析技術・精密加工技術を組み合わせて構築した独自性を実感しました。

今でも柿右衛門とマイセンの間では交流が続いていて、切磋琢磨しているとのこと。この国際交流からまた新たな芸術の世界が広がってほしいものです。

  

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湯呑、安田宏定作

Cup久しぶりに京都でお買い物、その際に四条高島屋の工芸サロンをぶらりのぞいたのですが、安田宏定さんという若手アーティストの作品展(陶 安田宏定展)が開催されていました。そこにはなんとご本人が。まだ28歳ということで作品を作り始めてからまだ三年、そんな浅いキャリアーの方が、由緒ある四条高島屋で個展を開くことができるのでしょうか?
 作品を見ますと、なるほどなんとも面白い造形、エッジのつくりが薄く個性が光る。土の生地もオフホワイトよりももっと濃く落ち着いた褐色、ひとめ載せられた料理が際立つように思えました。ご本人に伺うと少し鉄の含まれた土を使っているとのこと。窯は信楽なので、「信楽焼きですね」と伺うと「信楽焼きの方々に失礼です」と。確かに正当な信楽焼きとは異色な個性。中には、角をちぎって折り曲げたり、若い危うさのような動きが内在する作品も。
 奇妙に惹かれ、お値段の設定も手ごろだったため、ひとつ買ってみようとご本人の解説を伺いながら選定。写真の湯飲みを購入させていただきました。1200円でした。鉄の含まれた土の色合いが、「焼酎にも合いますよ」と安田さん。まだお茶飲みにしか使っていませんが良い感じ、お茶の味わいが引き立つようです。ただ生地が薄くできているのでたくさんお茶を入れすぎると持つ際に熱いです。是非焼酎にも使ってみたいと思っています。

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佐藤 オオキさん

佐藤 オオキさんというデザイナー・建築家の方を、TOKYO FM「ふんわりの時間」(パーソナリティは中嶋朋子さん)ではじめて知りました。
面白そうだったのでホームページを訪問してみると、素晴らしい。海外経験からデザインって自由にフリーに楽しく変幻自在でいいんじゃないかということに気づかされNENDO(粘土)というオフィス名にしたそうです。特にヨーロッパで人気が高い人なんですね、欧州人の感性もすごいです。
日常の少ししたものについてでもデザインしていってみたいというようで、これからも楽しみ、来週も「ふんわりの時間」に登場、聞き逃せませんね。

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平城遷都1300年祭の幕開け




お正月休みに入って関西に戻ってきています。こちらの新聞を見ますと「平城遷都1300年祭」の記事。
来年いっぱいそのお祭りが続き各種イベントが行われるそうです。
そして祭の幕開けを飾る「オープニングイベント」が大晦日から元旦にかけて県内4ヵ所の会場で開催され 各会場を多元生中継でつないだイベントの様子がインターネットで動画配信されるそうです。その直前の現地の様子を旅行ジャーナリストの村田和子さんが伝えて下さっています。...「跡」というだけあって、特に当時の建造物があるわけではなく、一見だだっ広い空間が広がっています...良いですね余計なものが作られないほうが好ましいです。
 そういえばマスコットキャラクターのせんとくん(遷都くん)の容貌が恐いとかかわいらしくないとか一時期話題になっていましたが、創作者籔内佐斗司(やぶうちさとし)さんの意図どおりに変わることなく登場していますね。

思い起こせば、この平城京跡地で毎年行われている平城京新春マラソン大会に2007年に参加しています。あれからもう3年経過しているんですね。
この平城遷都1300年祭、日本の歴史を振り返る素晴らしいイベントになりそうです。楽しみにしています。

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クリムトとジャポニズム

姜尚中さんと中條誠子さんによる日曜美術館は最近よく見るお気に入りの番組ですが、今日のクリムトは一段と印象深いものでした。今年の番組から好評な番組を厳選して再放送ということで、オリジナルは6月に放送していたとのことです。
結城昌子さん(アートディレクター)を交えて、彼の作品と日本芸術の関係を紐解いていきました。

クリムトの最大の特徴は、黄金の装飾美。ルネサンス以降の西洋絵画にあまり使われていなかった黄金を、クリムトは突如使うようになったのです。
その背後には。黄金をちりばめたビザンチン美術の影響と世紀末に開催されたウイーン万国博覧会で紹介された日本文芸をきっかけに、当時流行したジャポニスムの影響があったようです。
クリムトが黄金で包み込むのは、女性でした。あられもないヌードで、目を閉じてこうこつの表情を見せる女の姿は、当時世間のひんしゅくを買い、時に展覧会から撤去されたようです。

クリムトの作品をまじかで目を凝らして見てきた結城昌子さんによると、細かいところが信じられないくらい凝っていて細部に宿る魂を感じたそうです。

また花紋ちらし・藤・渦巻きといった日本紋様の多用は勿論、尾形光琳の構図の模倣といったことまで取り入れていたと考えている研究家もいるとおっしゃっていました。

クリムトのアトリエには浮世絵が飾ってあったり鎧兜の収集も行っていたようで、彼の日本芸術の研究はかなり深かったようです。
クリムトはその日本芸術で多く用いられていた金箔を使い、「金=神」その中でからみつく男女の俗っぽいエロスを描くことで自身の思いを伝えようとしていたのです。
代表作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」は裕福な銀行家フェルディナント・バウアーの妻でありクリムトと愛人関係にあったとする説も唱えられている女性。その面影に通じるものを感じさせる作品で是非鑑賞してみたい作品です。

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「R.S.」 by 牛山雅博

牛山雅博さんと、話をする機会がありました。
このような素晴らしいCG作品を作っている作家です。


 
このYoutubeで見るよりも、牛山雅博さん自身のHPに完全な作品をアップしていて、精緻な作品を画面いっぱいに楽しめます。
お話を聞くと、基本的に作品は自分だけの手で作っているとのこと。この精密な作業に長時間神経をすりへらすのではと思いますが、ご本人は飄々とした雰囲気の人当たりのよいおじさん風です。

ソフトウェア・ハードウエアの発展と低価格化によって、牛山さんの後を追う若者がぞくぞくと出てきているようです。
映画・漫画・アニメとはまた違った芸術が、これから急速に発展していきそうです。

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ゴッホ、過去の自作に上書き

R Reuterが伝えていますが、ゴッホの作品の約1/3が、過去の自分の絵の上に上書きしたものであることがエックス線を使った解析で分かったようです。
なぜなのでしょうね。キャンパスを手に入れるのが困難だったのか、過去の作品が気に入らなかったのか?
時代考証の興味がそそられます。

A colored view of an early rejected painting underneath Vincent van Gogh's 'Patch of Grass' painting shows the face of a woman and may give art historians a better understanding of the way Van Gogh developed as a painter.

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シュガー社員

(最近知ったのですが)シュガー社員とは、

過保護に育てられ、自立心に乏しく自分本位に振る舞う社員のこと。
その多くはシュガー=砂糖のように世間を甘く見ている20代が中心の若手社員である。
突然何の連絡もなしに会社を辞める。
仕事場で叱責すると、親が会社に来て抗議する。
定刻通りに出勤しない(時間にルーズ)。
会社よりもプライベートを優先し、業務に支障をきたす。
など、シュガー=砂糖→甘いから、甘やかされて育った若者が
自覚なく社会人になったために近年生まれた言葉。

ということのようですね。 で、みずからシュガー社員と名乗る方(中年なのでシュガー社員の元締め的な年代のかたですが)のブログですが、最近の話題はラッフルズホテルへちょっと行って、バーでシンガポールシリングとまさにおのぼり旅行で楽しそう。

振り返って、シュガー社員が多々出現する会社ってたいした仕事もしていないのにえらそうにしている面々が多いんじゃないのでしょうかね、と思っています。

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写真展: 昭和-第3部「高度成長期」昭和30年~40年代

「もはや戦後ではない」といわれ、高度成長期を迎えた人びとの生活は、華やかな近代化の一方で、冷戦、安保、公害など、暗い影が忍び寄りました。写真家の視点もリアリズム的に場景を捉える写真から、自分たちの主観をうつしだす情景へと変化していきました。本展では、転換期であったこの時代を、写真家たちがどう捉え、どう自分たちなりに表現していったのかをご紹介します。...展示会紹介文より

 

昭和-写真の1945-1989-第3部「高度成長期」昭和30年~40年代 Part.2を10月の初旬に見ていたのですが,ブログに今まで書くのを忘れていました。

なにしろ当日,午後からオーディオショーにも行って衝撃を受けたため,すっかり忘れていました。やっぱり自分はオーディオが好きなんだなと思いましたね。

 とは言っても,この写真展とても印象深かったですね。終わった後に立ち寄った館内の売店で,この写真展で展示されていた写真の本「昭和の風景」を買ってしまいました。

 東京都写真美術館という立派な建物内での展示会。その中に飾られているのは,白黒のネガから印画紙に焼き付けたフィルム写真。勿論昭和という時代にはデジタルカメラという技術は存在していませんでした。 

 その白黒の陰影が,時間を巻きなおして生々しく訴えかけてきました。確かにあの頃こんな貧しくさらに激動の時間があったのだなぁ。

それを鋭く切り取った写真家たち。今回初めて知った人達。

その中でも,奈良原一高,常盤とよ子といった写真家の作品が印象に残りました。

「人間の土地」「緑なき島」....奈良原一高

「赤線地帯」「危険な毒花」「サクラメントホテル」....常盤とよ子

鑑賞しながら手帳に書いたメモ帳には,集団就職,船からおびただしい別れのテープ,三里塚,水俣病,国労のストライキ,アジテーション,3C(カラーTV,クーラー,マイカー) などのキーワードが綴られていました。

 あんな時代に生きてきた....そんな当たり前のことを改めて確認した時間でした。

    

第1部: 昭和-写真の1945-1989-

 オキュパイド ジャパン(占領下の日本)」昭和20年代 会期:5月12日-6月24日

第2部: 昭和-写真の1945-1989-

 「ヒーロー・ヒロインの時代」昭和30~40年代Part.1 会期:6月30日-8月19日

第4部: 昭和-写真の1945-1989-

 「オイルショックからバブルへ」昭和50年代以降 会期:10月20日-12月9日

    

 
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チェコの小都市にて..


 チェコの小都市のピルゼンに行ってきました。すでに凍てつく季節。冷たい空気が石畳をおおう夜。ダウンタウンなのにぎらつくネオンがありません。それもそのはず,つい最近まで共産国だったのです。ビロード革命で独裁政治から開放されたもののその長い抑圧の時間が一気に無になるわけではないのでしょうね。

 申し訳程度の看板と小窓から漏れる灯りで店の存在が分かります。

中に入っても薄暗いですね。ただ出てきたおばさんはとても人懐っこい。

 チェコは,いまやいろんな外資が参入してきて好景気が続いています。そんな動きをクールに見つめでも自分の生活のペースは保っている。

長い歴史を感じる人と街,それでもゆっくりと変化していくのでしょう。

  

 

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