将棋

NHK杯将棋 井上慶太 vs 山崎隆之、きわどく山崎競り勝つ

一回戦屈指の好取組、井上慶太 対 山崎隆之。ところが意外にも過去の対戦成績は、5勝0敗と山崎が完璧に制しています。山崎は変幻自在の差し回しで天才的なひらめきはさすがですが、たいする井上も鋭い読みに裏づけされた攻めは見るものを魅了しています。井上としては、このあたりで一矢を報いたいところ。

序盤から変則的な戦いに持ち込んだ山崎に対して持久戦で応じる井上。二人の持ち味が存分に発揮される形に。

中盤に入って、積極的に動いた井上が優勢を築きました。終盤でも優勢化と思っていたのですが、△9九角と妖しい一手を放ち応手を誤ると逆転に持ち込む作戦に出ました。これが混戦に持ち込むことに。結果として井上が追い込まれ残念ながら黒星を重ねることになりました。投了を伝えた後の悔しい表情と吹っ切れて感想戦に没頭する姿が印象的でした。

 

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まさに女王、華麗なドレスの矢内理絵子女流名人

2_4驚きました。女流名人位就位式第一期マイナビ女子オープン優勝記念式典での矢内理絵子名人の衣装。なんと華麗なドレスとティアラ桂由美さんデザインとか。 化粧もばっちりと決めていて、まさに女王の威厳と風格に周囲は圧倒されていました。 こんな衣装を着て浮かないのは将棋界では彼女だけでしょうね。和服も似合うけれどこのようなドレスもばっちり合っていますね。容姿と実力を備えた女王にのみ許される立ち居振る舞い。いやぁすごい、見せて魅せてくれる理絵子さん、これからもファンを楽しませてください。おめでとう!1_2 3

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NHK杯将棋 中座真 vs 島朗

個人的に大注目の中座真七段は今日強豪の島朗九段と対戦。横歩取り△8五飛戦法(別名中座飛車)という独創的な先方をあみだし、順位戦C級の棋士としては大変珍しい全国的な著名棋士となりました。[この独創的な戦法をあみだしたことで第26回(1998年度) 升田幸三賞を受賞]
出身もrtfと同じ北海道稚内ということで親近感もあります。是非このNHK杯で勝って、不覚にも昨年降級してしまった不運を吹き飛ばして復活につなげてほしいと思っています。
また彼は、個人的にもNHK将棋放送の聞き手の中倉宏美の姉の中倉彰子を妻としています。中倉両姉妹はNHKの聞き手としても素晴らしく人気も高いお二人。彼女たちの期待も背に熱戦を期待します。解説は、木村一基さんです。

局面は中盤の難所。前もって7三にいた角を△8二角と引いて当たりを避けたうえで8五歩とつき▲同桂を強要した場面。この手順は独創的で解説の木村も指されてはじめて納得し絶賛しました。 一見受け主体のようでいて、桂馬をただ取りし駒得を目指す順だったのです。その構想どおりになった後手の中座。しかし将棋は、そんなに甘くは無かったのです。島は、後手の薄い囲いに反撃の糸口を見出そうと虎視眈々と狙っています。
 
中央から反撃の島、と金を作って相手王に迫ります。このあたりの手順は、粘り強くアマチュアには参考になります。拠点を残す指し方で相手に圧力をかけ続ける島、迫力のある終盤戦です。 いったいどちらが優勢なのか、さっぱり分からない熱戦。
 
受け続ける中座、決め手を与えないように細心の差し回しです。島の▲3三金は、粘着質の攻め。しかし中座は落ち着いて対応、どうも後手の王はこの攻めから逃げ切ることが出来そうです。王手飛車をかけられましたが、先手の持ち駒は他にはありません。
 
△5五角から△5六角と攻防の角が最後の決め手、中座は難敵を倒し見事な勝利を収めました。大変な熱戦で感想戦の時間が放映できず。将棋の楽しさをじっくり堪能できた一戦でした。 次の相手は、森内俊之前名人。どのような戦いを見せるか大注目です。

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第2回朝日杯将棋オープン戦、プロ・アマ戦を棋譜中継

第2回朝日杯将棋オープン戦、プロ・アマ戦を中継

午前の対戦は、アマの2勝3敗でした。清水上さんと加藤さんはの勝利でしたがお二人はいずれもコンピューター将棋との戦いで今春敗れています。加藤さんが勝った対戦者の金井恒太四段は、NHK杯で素晴らしい戦いを見せた若手の実力者。そんな彼を破ったのですから三段論法でいくと、コンピューター将棋の実力は若手プロ並みになってきているのか?

×戸辺 誠四段-○清水上徹アマ (棋譜)
×金井恒太四段-○加藤幸男アマ(棋譜)
○伊藤真吾四段-×秋山太郎アマ(棋譜)
○及川拓馬四段-×芹田 修アマ(棋譜)
○村田顕弘四段-×中野勇太アマ (棋譜)

午後の対戦も注目していきます。

○中村太地四段-×吉田陵平アマ (棋譜)
○佐藤天彦四段-×金内辰明アマ (棋譜)
○田中悠一四段-×鈴木 睦アマ (棋譜)
×豊島将之四段-○中川俊一アマ (棋譜)
○稲葉 陽四段-×中野博文アマ (棋譜)

注目の佐藤天彦四段-金内辰明アマは、41手目まで朝日アマ三番勝負第3局▲加藤名人−△金内挑戦者戦と同じ進行でした。矢倉の戦いですが、激しい変化に入っていきます。両者とも気合の入った熱戦でしたが、的確なタイミングで端攻めで攻略した佐藤が優位を築きます。稚内在住の金内、応援していたのですが、必死のくいつきも奏功せず敗戦となりました。しかし将来の名人候補の佐藤に挑んだ一戦、見ごたえがありました。

全10局の結果ですが、例年と同じアマの三勝七敗で終わりました。素晴らしい熱戦、堪能させていただきました。

-三手・五手・七手詰め
-将棋NENKAN 棋譜Data2007

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NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓、失われた20年を超えて

なんとも、懐かしい。その変わった風貌が年月の流れを感じさせる櫛田陽一六段の登場。リーグ戦からはずれフリークラスで戦い続ける櫛田。真剣師を彷彿とさせる指しこなしが、一度NHK杯制覇の偉業を果たした。光り輝く絶頂期だった。しかしその好調は長く続かなかった。あっというまに、転落した。それから将棋に疲れた時期が長かった。捲土重来、ここで長年の不調からの復活劇を見せるのか。
今日の森下との対戦は、彼の骨太な個性のリバイバルとなるのか、それとも第一線の一角をしめている森下の返り討ちにあうのか? 将棋ファンにとって注目の一戦だ。

藤井システムの変化形と居飛車穴熊の両者得意型。10年ぶりの対戦(平成8年7月22日が前回の対戦)は、じっくりした持久戦模様。過去に世紀末四間飛車を著した櫛田にしては、大人の展開か。

初手に時間をたっぷり使い集中力を高めたのが、高ぶる気持ちを抑え櫛田のこの一戦にかける闘志を伝えていた。

解説の中村修によると櫛田は「失われた二十年」を乗り越え、昨年はなんと6割8分の勝率だとか。これはすごい復活。

中盤の見事な応酬から、終盤へ少し指しやすい形勢で入った櫛田。勝ち筋があったようだが、最後に震えてしまったと感想戦で告白。終盤穴熊に迫られた森下、驚愕の最強の受け△4一金の捨駒を繰り出す。どうもそこから櫛田は受けすぎたようで、▲2二成桂では▲2一成桂として次に▲2五桂と跳ねれば勝ち筋だったようだ。感想を述べながら悔しがる櫛田。 残念ながら強敵を下すことは出来なかったが、一流の差し回しを見せた櫛田陽一、フリークラスの無頼漢ながら楽しみな棋士の復活を印象付けた一戦だった。

NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦1)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦1)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦2)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦2)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦3)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦3)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦4)
NHK杯将棋 櫛田陽一 vs 森下卓 (感想戦4)

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NHK杯将棋 石田和雄 vs 北浜健介 (加藤一二三)

この対戦なんといっても楽しみにしていた見所は二つ、久々に登場してきたベテランの石田和雄九段と加藤一二三先生の解説でした。

予選から勝ち抜いてきた石田先生は、内容も充実しているようで石田流という軽快な捌きの指し方が冴え渡っています。ベテランで、一番輝いていた時期は遠く過去に過ぎ去っていますが、リバイバルが新鮮な今、新風を感じさせる指し手を期待していました。

また加藤一二三先生は、rtfが小学生の時に初めて買った棋書が加藤一二三さんの「初段を目指す将棋シリーズ 矢倉の闘い」(大泉書店)というタイトルだったと記憶しています。はじめて将棋の定跡を読みその一手の違いにより変化手順に至る千変万化の広がりに驚愕したものでした。それと加藤先生の将棋に対する愛情が解説の端々に感じられその魅力に引き込まれました。

この将棋は、内容も素晴らしく二人のベテランの先生の今でも一流の強さが光っていました。残念ながら実力者の北浜健介を下すことは出来なかったのですが、最終盤に勝ちにつながる変化があったことが判明しました。秒読みに追われなかったら発見していたかもしれません。

下のビデオは、その感想戦の様子です。迫力あるやりとりは、バイタリティがすごく若手にも見習う点が多くあると思います。(ある筋では、棋界の人気者ナンバーワンに一二三先生が選ばれています) 北浜さんは次もがんばってほしいですね。

 

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出張先から観戦していた第66期将棋名人戦第6戦あらためて振り返る、羽生永世名人獲得

たまたま出張中だったために、あの羽生さんが名人位を獲得した第六戦はホテルでダイジェストだけを見ていました。その後も仕事の塊の処理に時間がとられ、じっくりと振り返ることが出来ずにいした。
ようやく週末になり、これから並べて味わってみたいと思っています。
 あらためて棋譜を並べて思うのですが、▲3六銀(23手目)と出たあたりは将棋を覚えたてのころの棒銀戦法で、よく年上のおっさんに痛めつけられた戦いと同じながれです。 まあどちらかというと▲2六銀と出られるほうが多かったと思いますが、その銀の進出を抑え込めないで泣かされたものでした。後手は△3三角と対応しました。
35手目の▲6六角は、後手が五筋の歩を伸ばしたので角交換をせまりつつ歩をのばそうという一挙両得を狙った手ですね。それに対して、8二に飛車を引いたのが強情な変化。ここに森内名人の意気込みを感じます。
 角交換になったあとの41手目の6七角と自陣に角を下ろす羽生挑戦者、この手で優勢を築こうとします。
飛車交換の変化も含みに神経質な戦いになっていますが、46手目△9二角と自陣角で対応。これには驚きましたね。これからどうなっていくのでしょう?

 52手目、△3八歩と怪しげに垂らす後手。二手かけて銀を引いていく先手、垂らした歩を成らせる後手。一直線の攻めを見せていたのに一転曲線的な戦いに変化。後手はと金を作ったものの歩切れになっています。
さぁどちらが優勢なのだろう? もっと進めないと素人には分かりませんね。

6五歩、7七銀とこの戦いの中で受けの手を繰り出す羽生。桂交換からと金を3八で払う。さあ後手の反撃開始。
6五歩と伸ばし9三桂と反撃体制を整えたところに、▲4五桂(79手目)。銀を引かせて金銀交換に持ち込んだのでここでは先手指しやすくなりましたね。歩切れにもしたので悠々と飛車を引くのかと思っていましたら▲5三桂成り!(89手目) こんな攻めがあったんですね。 
 金を二枚手に持って、銀取りにもなっているので攻めが続きそうですね。
そして後手の反撃に対して▲7五金と打ったのが手厚かったですね。ということで▲3二金で後手が投了したのですが、解説がないと素人目には後手王を詰ませられないですね。
△4四王と逃げられたら、▲7二角成りで必至なのかな? 似たような局面で必至のつもりが抜け道があってひどい目にあうことが時々ありますからね。しかしこれで必至でしたら良く出来た投了図ですね。先手王も即詰みは有りませんね。

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ということ棋譜鑑賞、いやぁ羽生さんの銀引きが印象的ですね。相掛りの戦いに曲線的な楽しさを見せてくれました。そして念願の永世名人、羽生さんは感無量でしょうね。さすがに森内さんに先を越されたのは悔しいでしょうけれど。

これで、羽生を目指す挑戦者たちのいっそうのスキルアップが期待できます。将棋の世界にギアアップが起こるでしょうね。特に期待したいのは、渡辺龍王(まだA級じゃないけれど)・谷川九段・藤井九段です。しかし昨年「剛鉄流を貫き永世18世名人」の称号を得ている森内さん、黙ってはいないでしょう。捲土重来の巻き返しも見ものです。

終局直後の対局場

開始日時:2008/06/16 9:00
棋戦:第66期七番勝負第6局
持ち時間:9時間
先手:羽生 善治二冠
後手:森内 俊之名人

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8四飛
▲3八銀 △3四歩 ▲2七銀 △9四歩 ▲9六歩 △4一玉 ▲3六銀3三角
▲1六歩 △1四歩 ▲7六歩 △2二銀 ▲6九玉 △6二銀 ▲5八金 △5二金
▲4六歩 △5四歩 ▲6六角 △8二飛 ▲4五銀 △6六角 ▲同 歩 △5五歩
6七角 △8四飛 ▲3四銀 △2四歩 ▲6八銀 △9二角 ▲2三歩 △3一銀
▲7九玉 △5六歩 ▲4五銀 △3八歩 ▲5六銀 △3九歩成 ▲1七桂 △2三金
▲4七銀 △3二玉 ▲2五歩 △2二銀 ▲6五歩 △2五歩 ▲3六銀 △3三桂
▲7七銀 △3四歩 ▲2五桂 △3八と ▲3三桂成 △同 銀 ▲3八飛 △6四歩
▲2八飛 △6五歩 ▲6八金右 △2四歩 ▲8八玉 △9三桂 ▲4五桂 △2二銀
▲2五歩 △同 歩 ▲同 銀 △2四歩 ▲同 銀 △同 金 ▲同 飛 △2三歩
▲5三桂成 △2四歩 ▲5二成桂 △8五桂 ▲8六銀 △6四桂 ▲7五金 △6六歩
▲4五角 △6五角 ▲同 金 △7六桂 ▲9八玉 △6八桂成 ▲4一角 △3三玉
▲3二金
まで105手で先手の勝ち


 【ことば】◇名人◇ 江戸初期に大橋本家と分家、伊藤家が幕府から将棋指衆と認められ、この三家から将棋界最高位の存在として選ばれるようになった。明治以降は将棋界の総意で有力者を推挙する形に。1935年、名人戦が始まり、終身制から実力制へ移行。49年、通算5期獲得者に永世名人の称号を贈ることが決まった。

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NHK杯将棋, 行方尚史 vs 泉正樹

久しぶりに本格的な相矢倉の戦いを見ました。 今日の行方尚史八段 vs 泉正樹七段の対戦。矢倉でも急戦矢倉で王の囲いが薄い段階での仕掛けで、見ごたえがありました。最後は行方の寄せが正確で勝ち。

この対戦、実は感想戦の方が、さらに面白かったです。
「指しなれていない将棋だったので...」(行方)
「研修会当時ずいぶんやったでしょう」(泉)
.... 「そこまでやるんですか? ガオーだなぁ」「大体9:1くらいの予想でしょ」「雨が降ろうが槍が降ろうが引く気なんか全く無かった」「そりゃもう、ガオ、ガオ、ガオ」「通常はいささか無理だけれど, まあ皆さん見ているから....」「うーん、途中でうなっていたからね」
以上の発言はほとんど泉さんからだけれど、行方さんの応対も柳に風という感じで最高だった!
いやぁ、泉正樹さん、オモロー..。自ら荒々しい気風から「野獣流」と命名?しているようでその名に恥じない立ち居振る舞い。
負けて残念だけれど、ストレートな性格、楽しい! ファンになりました!

終局の局面


感想戦①

NHK杯将棋 行方 vs 泉 (感想2)
NHK杯将棋 行方 vs 泉 (感想2)
NHK杯将棋 行方 vs 泉 (感想3)
NHK杯将棋 行方 vs 泉 (感想3)

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NHK杯将棋、阿部隆 vs 川上猛

 阿部が、優勢を保って勝ちきった一局だった。先手の川上猛は温和な外観とは異なり守りの桂馬を勇敢に単騎で繰り出し、一歩の得を主張。後手の阿部隆は、その桂馬を相手にせずに右辺で優位を築こうとする。
川上はさらに9七に角を進め角の交換を強要する。自陣は、どのようにまとめるか困難な状況だが、相手の陣形も角を打たれることを防ぐため、美濃囲いの金を移動することに。お互いが、手を消しあう難しい中盤の将棋だった。
 結局、川上に疑問手が出て徐々に劣勢になりそのまま押し切られた。終盤NHK初解説の長沼洋(あの羽生善治を破った対戦の解説が今日の阿部隆だったんですね)も指摘出来なかった鬼手があり、川上が密かにトン死筋を狙っていたのだったが、阿部の感覚的直感的危機管理が働き防ぎきった。盤面から見た以上に危険なきわどい戦いだったのだ。

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将棋 棋聖戦第一局、梅田望夫さんが「特別観戦記者」に

 著名人に将棋理解者が増えることは、嬉しいですね。そして楽しみなニュースがありました。  

佐藤康光棋聖(棋王)=(38)=に羽生善治王座・王将(37)が挑戦する産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第79期棋聖位決定五番勝負」は11日に、新潟市岩室温泉「高島屋」で開幕を迎えますが、その一局、大の将棋ファンで佐藤、羽生とも親しい米ミューズ・アソシエイツ社長の梅田望夫さんがWeb コラムを執筆し、後日、産経新聞文化面に第1局をベースにした観戦記を掲載するとのことです。

 これは、正月に行われた佐藤棋聖との対談の中で話題に上がったのが実現したとか。つまり新聞欄の観戦記では伝えきれない一局の深さや広がりがとってももったいないという共通理解からでした。

その対談、興味深い会話がありました。

梅田 今日はぜひ、お聞きしたかったことがあります。いわゆる名局はどうやって生まれるのか。たとえば、羽生- 佐藤戦は、何度でも鑑賞する価値がある芸術作品です。無から始まるその一局は、必ず固有の一局になって、個性がある。凡戦にはならない。そんな何度も見る に堪える意外性や芸術性がある将棋は、決してコンピューターには指せませんから。

 佐藤 名局の条件としては、まず(タイトル戦のような)大きな勝負というのがあります。昔は大一番に名局なしといわれていました。でも、ファンの注目が集まっているところで、力が発揮できるのが真のプロだと思います。

 「ファンの注目が集まっているところで、力が発揮できるのが真のプロ」というのはすごい言葉ですね。その凄みを一ファンの目線で、臨場感満載で伝えてもらいたいですね。


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森内名人、押し切り2勝3敗 第66期将棋名人戦

Tky200806060261_2 注目の第五局、先手の森内俊之名人(37)が挑戦者の羽生善治二冠(37)に109手までで勝ち、対戦成績を2勝3敗としました。
中盤からの意欲的な指し回しでリードを奪った名人がそのまま押し切り、カド番をしのいで逆転防衛に望みをつなぎました。
解説のお二人鈴木大介八段・屋敷伸之九段が言うとおり、棋譜を並べてみて実感しましたが森内名人が自分らしい将棋を貫き通し、悪くならないように微差を保って押し切った会心局でした。羽生挑戦者も最善を尽くした応対でした。

このシリーズ常に序盤から積極的に動いている森内名人ですが、本局も同様でした。それが急ぎすぎになるか正しくリードを保つことになるかその岐路は微妙なところ、対局者以外には結果論でしかわからないものの、二人の表情を見てみると、シリーズの流れとして劣勢だった森内名人がかなり盛り返したと思えました。

内容的に一番印象的だったのは、中盤の忙しい時に突いた53手目の▲1五歩。結局この端攻めはその後展開はしなかったのですが、最後まで先手の歩が残り後手に圧力を掛け続けたのではないかと思いました。

将棋は、理論的な探求にむいているゲームですが勝敗を決めるのは心理的な要素が大きく左右してしまう不思議なもの。第三局で歴史的な逆転劇を喫した名人が、この勝利で得たものの大きさは計り知れないでしょう。
これで、次の対局は、さらにファン注目の一戦、目が離せない大きな対決です。さらに、会場となる天童ホテルの意気込みも嬉しい。是非素晴らしい舞台で素晴らしい将棋を期待したいですね。

 将棋の第66期名人戦七番勝負(主催・毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟、協賛・大和証券グループ)第6局が、16、17の両日、天童市鎌田本町2の天童ホテルで開かれる予定だ。天童市での名人戦開催は4年ぶり、天童ホテルでは初。森内俊之名人に羽生善治王将が挑む。将棋界最高の伝統と権威を誇る名人戦にホテルや関係者は意気込んでいる。

 天童ホテルの押野宏社長(64)は「子供のころから将棋ファン。将棋タイトル戦で最も格式の高い名人戦の会場は夢だった」と張り切る。ホテルは、これまで棋聖戦を迎えたことはあるが、名人戦は初めて。押野社長は天童市で毎年開かれる全国中学生選抜将棋選手権大会の実行委員長を務めた経験もある。

 対局に使う将棋盤はホテル所有のカヤ製の七寸盤。棋聖戦などで使ってきたが、今回の対局を前に近くの将棋品製造の老舗「武内王将堂」に、表面を削るなどの修理を委ねた。

 修理を手がけた武内昭博社長(65)は「表面を皮一枚分を削り、そのため木の香りが漂うようになった。表面も硬すぎず、駒音がシュッと沈む」と名人戦にふさわしいと太鼓判を押す。

 駒は県将棋駒協同組合会員の製品を使う。事務局が組合員から希望を募り、駒を絞り込んだうえ、両雄が対局前日に数組の中から選ぶ段取りだ。

 名人戦は第4局までを終え、羽生王将が3勝1敗で森内名人に王手をかけている。5、6両日の第5局で森内名人が勝てば天童開催となるが、羽生王将が勝つと名人奪取が決まり、天童開催は流れる。関係者は対局の準備を進めるとともに、第5局の行方をかたずをのんで見守っている。

 天童ホテルは、1911年開業の老舗温泉旅館。10階建て、部屋数114室は天童温泉で最大規模。名人戦は9階エグゼクティブフロアの和室で行われる。

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NHK杯将棋 飯島 vs 瀬川

 この将棋は終盤が、ハラハラドキドキまさに手に汗にぎる素晴らしい一戦でした。若手で好調の飯島栄治 vs 初のアマからプロへ転向した瀬川昌司、相掛の戦い。一回戦の中でも注目の一番、その期待に見事にこたえた見ごたえある戦いでした。

 序中盤、後手の瀬川さんが早めの急戦を仕掛けます。序盤の名手で解説の田中寅彦さんも驚く早仕掛け。一見単純すぎる仕掛けと思いました。この手にならないようなところで仕掛けるのは若いころの中原誠と似た感覚、理詰めで手を作るのではなく感覚重視のようにも思えましたが、もちろんプロは感覚だけで指すということは無いはず。その予想通り一見無理筋っぽかったのが、なかなか受けの難しい別れで終盤に突入しました。

そしてこのビデオクリップの終盤、瀬川さんが△8七角成りと相手王に必至をかけ受けなし。勝負の行方は、飯島が豊富な持ち駒で後手王を即詰めにできるかにかかりました。後手の王は、広くとらえどころが無く見えました。しかし結果は見事な17手の即詰め。
見ごたえある手順を堪能ください。瀬川さんは残念でしたが、さすがの戦いを見せてファンを楽しませてくれま